吉田麻也の焦燥感 「このチームはこんなもんじゃない」

求められる状況に応じた戦術的変化

 

 組織的に守ることを求められていた日本の守備陣。うまくいかなかったことに、吉田も悔しさをにじませる。

「動きも良くなかったし、自分たちのサッカーもできなかった。点を取ったあとも、受け身、受け身のままだった。失点の場面でDFラインを押し上げられなかった理由? それは精神面、体力面のどちらにもあったと思う。全体的に、みんな体も重そうだったし、それが天候(湿度)のせいなのか、プレッシャーからなのかはわからない。ただ、それは言い訳にはならない」

 次のギリシャ戦まで、時間は少ない。移動を含めた中4日の準備期間で、取り組むべきことはある。

「もちろん分析もするけど、サッカーに絶対はない。もっと自分たちで試合中に柔軟に解決できるようにならないと。もっとやりたい形をださないと。このチームはこんなもんじゃないと思っている」

 守備を統率する吉田の意志と覚悟が、ピッチに投影されるか否か。ギリシャ戦、あらためて日本の組織力が問われている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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