吉田の定位置争い激化へ サウサンプトン監督が「少なすぎる」と補強希望

現状ではレギュラー最右翼も…

 サウサンプトンを率いるロナルド・クーマン監督が、現在のチームで補強のプライオリティーが最も高いのはセンターバックだと明言した。日本代表DF吉田麻也にとっては、新たにライバルの加入でポジション争いが激化する可能性が出てきた。英地元紙「エクスプレス」が報じている。
 
 サウサンプトンは23日にクーマン監督の古巣フェイエノールトと親善試合を行った。吉田も得意のヘディングでゴールを奪うなど3-0で快勝したが、この試合でルーマニア代表DFフロリン・ガルドシュが膝を負傷。全治期間は6カ月から7カ月の長期離脱になると見られている。
  
 クーマン監督はこれを受け、「1人、可能であれば2人はセンターバックを補強したい。これは非常に優先度の高いことだ。麻也とジョゼ(・フォンテ)だけでは少な過ぎる」と、守備陣の補強に動く構えを見せた。
 昨季のプレミアリーグで38試合で33失点、王者チェルシー(32失点)に次ぐ堅守を誇ったサウサンプトン。吉田はその中で22試合に出場。本職のセンターバックだけでなくサイドバックで起用される試合もあった。絶対的なレギュラーというわけではなく、チームの主将で37試合に出場したポルトガル代表DFフォンテ、26試合に出場したベルギー代表DFトビー・アルデルバイレルトに続く、CBの3番手という立ち位置だった。
 アルデルバイレルトがトットナムへと移籍し、ガルドシュが離脱 したことで、現状は吉田がレギュラー候補最右翼であることは間違いないだろう
 しかし、クーマン監督の公言通り、新戦力が加われば、ポジション争いは再び激しいものとなりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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