ハリル監督が異例の直電で太田と柴崎のコンディションを確認 初タイトルへ全力

自ら電話して負傷選手の状況を確認

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が8月1日に中国・武漢で開幕する東アジア杯に臨む代表メンバー23人の発表時に、直接電話で選手のコンディションやモチベーションを確認したことを明らかにした。
 国内組で臨む国際大会だが、ハリル監督は勝利とタイトルへの執念を燃やしている。故障の不安を持つ選手に自ら直接電話で状況を確認したという。
「選手はかなりモチベーションが高い。太田と岳にも直接電話で話したが、怪我があっても向こうでプレーしたいと言ってくれた。このような選手の気持ちが大事。彼らは100パーセントを見せてくれると思う」
  FC東京のDF太田宏介は、19日のホーム山形戦で右太ももを負傷。鹿島のMF柴崎岳も負傷離脱していたが、自らホットラインを開通させ、体調を確認した。歴代の日本代表を率いた外国人監督でスタッフ任せにしない直接電話は異例とも言える。
 6月のW杯アジア二次予選初戦のシンガポール戦では、よもやのスコアレスドローに終わった。「しっかり分析しました。簡単に忘れることはできない試合。統計も見ました。素晴らしい試合をしたと思っている。日本サッカー史上初めて、あんなにたくさんのパスを成功させた。確か670本ほどのパスを成功させた。そして31本シュートを打った。19回ほどの決定機も作った。相手は我々のペナルティーエリア内に入ることができなかった。最後の決定的な仕事ができなかった」と、圧倒的にボールを支配しながらも一度もゴールを奪えなかったシンガポール戦を苦々しさとともに振り返った。
 同じ過ちを繰り返さないためにも、選手の状況は自ら細部まで確認した。ハリル監督は東アジアカップという初タイトルを手にするために、すべての手段を尽くすつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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