王者の重圧と戦った4年間 なでしこ佐々木監督、敗戦にも晴れ晴れ

優しく選手をねぎらう指揮官

 なでしこジャパンは5日(日本時間6日)、女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝戦で、アメリカに2-5と敗れて準優勝に終わった。
 なでしこの佐々木則夫監督は、前半16分までに4失点という展開を「もうひとつ立ち上がりに気を引き締めていれば」と悔やんだ。
 今大会の佐々木監督は、準決勝のイングランド戦でMF澤を温存するなど、比較的ゆったりと構える姿勢が目立った。だが、この日の動きは速かった。前半20分ごろには、ボランチの宇津木を左サイドバックに下げて鮫島を1列前に上げ、宮間を中央へとシフトさせた。FW大儀見が1点を返した直後の33分には 、中盤に澤を投入。MF阪口を最終ラインに下げ、3失点目につながるミスがあったDF岩清水をベンチに下げる非情の采配もあった。さらに39分にはMF川澄に代えてFW菅澤をピッチへ。前半のうちに2つの交代枠を使って勝負に出た。
 後半も、スコアが2-5となった直後の同16分にFW岩渕をピッチへと送り出した。同25分過ぎには3バックに変更して総攻撃に出る指示も出している。「入っている選手が一生懸命頑張ってくれていますので、それを信じて戦況を見ていました」と言いながらも、さまざまな手を打ってアメリカに傾いた流れを引き寄せようと試みた。
 前回の2011年ドイツ大会で日本サッカー史上初の世界大会優勝を勝ち取ると、他国からの視線は一変した。それまでの「成長著しいアジアの強豪国」か ら、「ワールドチャンピオン」となったのだ。対戦相手は常になでしこを研究し、なでしこの良さを出させないための策を練ってきた。ひたむきな姿勢と、最後まで頑張るプレーを見せることで共感を呼んできたチームには、結果を残すことがより強く求められた。そんな選手たちを、指揮官は優しくねぎらった。
「この4年間、チャンピオンとしていろいろなプレッシャーがある中でも、このステージまで上がってきてくれた。選手はよくやってくれたと思います。細かいことはたくさんありますが、このファイナルまで来たことがまずは成功だと思います」

 

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