なぜポーランドは早期敗退した? 数字に見るレバンドフスキと大舞台での低調さ

ワールドクラスのストライカーを襲う“異変”

 欧州予選では10試合16得点、かたや主要大会では通算10試合2得点。もちろん、予選と本大会では対戦相手のレベルに明らかな差があるのは確かだが、世界有数のストライカーでありながら、主要大会の試合数に対する得点率が20%と低いのは“異変”と言えそうだ。

 今大会に出場しているその他の主な欧州各国エースの主要大会通算成績を見ると、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは通算37試合16ゴール(得点率43%)、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは通算13試合7ゴール(得点率53%)、イングランド代表FWハリー・ケインは通算6試合5ゴール(得点率83%)を記録しており、実績豊富なレバンドフスキの低調さがよく分かる。

 この要因の一つとして考えられるのが、レバンドフスキが個の力で状況を打開するタイプの選手ではないということ。それは、セネガル戦後の「僕はアシストあってのFWだ」というコメントからも分かるように、周囲と連動しながら得点を重ねていくタイプのストライカーだ。そのため、レバンドフスキへの供給ルートをいかに遮断するかが対戦相手にとって重要なテーマとなっており、主要大会の対戦国はそれが徹底できていると言えるのかもしれない。

 いずれにしても、レバンドフスキへの供給源を断つことが、日本にとって勝利の近道となることは間違いなさそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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