1stステージ無敗優勝の浦和の興梠が2得点 「全タイトルが目標」

スナイパーのような決定率は36.8%

 すでにJ1ファーストステージ優勝を決めていた浦和は27日、17位の新潟を5-2で破り、Jリーグ史上初のステージ無敗と、ホーム全勝優勝を決めた。
 この試合、背番号「30」のエースが躍動した。前半21分にドリブルで仕掛けた梅崎が倒され、浦和にPKが与えられた。試合前から「今日はPKがあるような予感がしていた」という興梠は、ゴール右下にコントロールしたシュートで先制点を呼び込んだ。後半12分には、MF柏木とのホットラインがつながる。スルーパスに抜け出すと、GKとの1対1を冷静に制してこの日2点目を挙げた。「久々にレッズらしいサッカーができた」と納得の表情だった。
 昨季の悔しさが今も残っている。首位を独走していた10月末の古巣の鹿島戦で右足腓骨(ひこつ)を骨折。エースの離脱は浦和に大きな打撃を与え、“世紀の失速”という不名誉な呼ばれ方をした大逆転劇の引き金になってしまった。今季は開幕の湘南戦で1得点を挙げたものの、小さな負傷を繰り返してコンディションが安定しない。3月末にはハリルジャパンの招集メンバーに入りながらも、負傷によって辞退。結局、4月は1試合も出場することができなかった。
 それでも、終わってみれば出場11試合で7ゴール。この日、3本のシュートで2得点したようにリーグ通算でも19本のシュートで7ゴール。その決定率は実に36.8%に上り、スナイパーのような正確さでゴールを射抜いている。「ケガが無かったら、どれくらいゴールできていたんだろうと思うことはありますよ」と語るほど、現在の調子には手応えを感じている。
 鹿島で国内三大タイトルを取ってきた勝者のメンタリティの持ち主は、前節神戸戦でV決定後に「優勝を決めた次の試合で負けるのが一番ダメ」と、浮足立ちそうになるチームを引き締めた。そして、自らが2得点という結果で、その言葉を体現した。当然、Jリーグ史上初のステージ無敗優勝にも浮かれることはない。
「まだセカンドステージも、天皇杯も、ナビスコカップもある。もちろん、年間優勝もしたい。全てのタイトルを取るのが目標ですから」
 そうキッパリと言い切った興梠には、国内トップクラスのストライカーが持つ風格が漂っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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