「なんか入ってるんちゃうか」 2発の乾が明かす“西野流ジョーク”とスパイクチェンジ

セレッソ大阪時代の同僚である香川との連係に手応えを感じているようだ【写真:Getty Images】
セレッソ大阪時代の同僚である香川との連係に手応えを感じているようだ【写真:Getty Images】

C大阪時代の同僚・香川との連係に手ごたえ「すごくやりやすい」

 すると、乾は前半とは見違えるようなプレーを見せた。1点ビハインドで迎えた後半6分、左サイドからドリブルでカットインしてミドルシュートを放つと、インフロントにかけて狙った一撃はゴール右隅へ。これが西野ジャパン初ゴールとなる同点弾になった。

 さらに後半18分には右サイドのMF武藤嘉紀から中央に入ったグラウンダーのパスをMF香川真司が右足アウトサイドでコースを変え、飛び込んだ乾が右足インサイドで丁寧に狙った一撃が逆転ゴールになった。

 トップ下香川との好連携に「真司とすごくやりやすい。セレッソでずっとやっていた選手なので。こうやって絡んで得点までつなげられたのは良かった」と手応えを語った一方で、試合後の西野監督からは、改めてスパイクについて言及されたのだという。

「前半のスパイクは捨てた方がいいと言われたので、捨てようかと(苦笑)。西野さんがどういう意味で言ったかは分からないけど、ジョークとして捉えていますよ。まあ、スパイクのせいではないんですけどね。試合中なので、スパイクが悪いということにしておきました。まあ、そういう切り替えの仕方も良かったのかなと思いますね」

 乾は「コロンビアを意識したというより、自分たちがやるべきことがハッキリしていた。アピールの場でもあるけど、それ以上にチームとしてどうやるかを示すことができたと思う」と、1週間後に迫ったW杯グループリーグ初戦コロンビア戦に向けて手ごたえを得た。

 チーム随一の技術に加え、旧知の関係である香川との好連携を持つ乾の復活は、西野ジャパンにとってこれ以上ない光明になった。

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