本田圭佑が感じ取るW杯でのゴールの“予兆” 「一発のシュートで決められる気もする」

「求めてきたから得られたという自負もある」

 ロシア・ワールドカップ(W杯)の開幕約2カ月前に、バヒド・ハリルホジッチ前監督を解任して新体制に移行する異例の事態となったが、本田は決して現状を悲観してはいない。

「W杯で結果を出していかなければいけないなかでのこういった準備は、自分にとっても初めての経験。でも、ぶっつけ本番で結果を出してきたこともこれまで何回もある。そのシミュレーションの仕方、いろんな角度から想定するというのは、自分の強みの一つでもあると思っているんで。究極のシミュレーションをいくつか用意しながら、実際の試合のなかで対応していく。

 もちろん、一人でそれをやっても仕方ないんでね。そういったことを議論し始めることが大事。選手は全員、前を向いている。これだけチームに議論が出てきているというのも、ハリル監督の下ではなかったのも事実なので、ネガティブなところだけを見るのではなく、ポジティブな部分も感じている」

 2010年の南アフリカW杯では、大会直前に黒星が続き、岡田ジャパンは強烈な批判にさらされた。しかし、本来2列目の本田を最前線で起用する、いわゆる“ゼロトップ”採用でベスト16へと躍進。本田自身も、初戦のカメルーン戦で決勝点を挙げると、デンマーク戦でも得点を奪うなど大会2ゴールをマークした。

「結果的にたまたまビッグゲームで結果を出せたのは運が良かったというところもある」としながらも、「求めてきたから得られたという自負もある」と言及。そして自身3度目のW杯となるロシア大会でも、ゴールの予兆を感じ取っているようだ。

「今回も一発のシュートで決められる気もするし、そういうのを決めていかないと話にならない」

 これまでも有言実行を貫いてきた本田だけに、そのプレーからは目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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