乾貴士、焦る気持ちを抑え自身に課した役割 「チームを明るくする、盛り上げること」

「一人ひとりが自己中になるのはまた違う」

 この日はピッチに出た後、ランニングですれ違うMF長谷部誠(フランクフルト)やDF酒井宏樹(マルセイユ)に大きな声をかけ、スタンドからの声援にも手を振って応えるなど、チームの雰囲気作りに一役買う場面が見受けられた。本人もその分は意識しているという。

「自分は今、怪我をしている状態ですけど、チームを明るくする、盛り上げることはできるのでそこは考えている。もちろん、まだ23人が選ばれてないので競争はありますけど、一人ひとりが自己中になるのはまた違う。まずはみんながチームのためにと考えて、チームワークを作らないといけない」

 乾にとって、30日のガーナ戦は最後のアピールの場。「もちろん目指している」と焦る気持ちを抑えながらも、照準を絞っている。

「ここまで(選考に)残っていることも今まではなかったので、なんか変な感じですけど、嬉しいことだし、すごく光栄なことです。あとは西野さんが23人を選ぶだけ。コンディションを上げて、トップパフォーマンスに持っていき、そのうえで最後に残れたらいい」

 乾のドリブルをはじめとした個で打開できる能力は、世界と戦う上では一つの武器になるのは間違いない。自身初の大舞台に立てるのか、乾は来たるべき時に向けて静かに闘志を燃やしている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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