「少し奇妙で難しい状況だ。新天地というのはいい響きだね。現実的な道を考えなくてはならない。僕は、来年もプレーをしていたい。でも、僕は決断のためには、いつも家族や子どものことを考えている。僕にとっては本当に重要な事だ。僕は 家庭を大事にする人間だ。子どもや妻がハッピーでいるのを見ているのは素晴らしいことだ」 今年8月には32歳を迎えるオランダ代表は現状についてそう語った。サッカー選手であると同時に、夫であり、父親でもある一人の人間として決断する時を迎えている。 負傷や、コロンビア代表FWラダメル・ファルカオとのポジション争いを繰り広げた。今季はリーグ戦10得点に終わり、過去5シーズンでも最も少ない数字だった。そのパフォーマンスから批判も受けたというが、2度のプレミア得点王に輝いたストライカーは、こうした苦境も乗り越えてきた。 「少なくともあと7得点は決めたかったが、それでも認めてくれない人はいただろう。マンチェスター・ユナイテッドは二面性のある獣のようだ。 マンチェスター・ユナイテッドはほかのクラブよりも多くの人間から見られ、フォローされている。しかし、同時にメディアからも注目される。私はこうしたことにも対応する必要がある。私は選択し、結果を受け入れなければならないんだ」 2013年には自らのゴールでユナイテッドを優勝に導いたファン・ペルシー。来季は別のユニホームに袖を通すことになるのだろうか。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images