サウサンプトン指揮官、吉田の痛恨ミスをダメ出し 「あり得ないミスだ」

勝負を分けたパスミス

 サウサンプトンのロナルド・クーマン監督は、20日のマンチェスター・ユナイテッド戦の前半34分に不用意なバックパスで相手のフランス代表FWアンソニー・マルシアルに同点を許した日本代表DF吉田麻也を名指しで責め立てた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。試合は2-3で敗れた。
 リードしながらも逆転されると、オランダ人指揮官は悔しさを表情にたたえていた。
 試合後にテレビカメラの前に立ったクーマン監督は、「最初の30分間は完璧なフットボールを見せた。組織面もプレッシャーも良かった。相手のビルドアップに困難さを突きつけた。いい ゴールもあった。ペッレにもビッグチャンスがあった。ハーフタイムまでの10分間で自分たちを失った。アンラッキーなゴールもあった。選手はオフサイドと言っていた。私には分からないけれどね」と語った。
 勝負を分けたシーンがあった。後半15分、吉田の弱いバックパスを奪われ、GKとの1対1を冷静に決められた。これで1-2とリードされてしまった。
 指揮官は「後半だ。2点目だ。あのようなミスを犯すことはあり得ない。昨年も悪いバックパスがあったが、今日はマヤだ。それで我々は難しくなった。試合の中で自信を失ってしまった。2-3になってからのリアクションは良かったけれどね」と、吉田のミスを指摘した。
 今夏の移籍市場終盤にセルティックからオランダ代表DFファン・ダイ クを獲得するなど、センターバックの戦力に厚みを持ったチーム構成から吉田は右サイドバックに回されている。本職のセンターバックでの出番を手にするためにも、しっかりとしたパフォーマンスを見せたかったが、チームの勝ち点を台無しにするほどの痛恨のミスとなった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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