宇佐美貴史、「だらしのない天才」との現地評を覆せるか 指揮官が指摘する課題

デュッセルドルフ監督は安定した活躍を要求「トレーニングからそのパフォーマンスを…」

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのFW宇佐美貴史は、現地時間17日の第23節グロイター・フュルト戦(1-1)に途中出場し、鮮やかなボールコントロールからの強烈なシュートで5カ月ぶりとなるゴールを決めた。天才と称されながら、ポテンシャルを発揮し切れていない25歳の苦悩をドイツメディアが特集している。

 ジュニアユースからガンバ大阪でプレーし、世代別の日本代表でも傑出した実力で注目を浴びてきた宇佐美。柴崎岳(ヘタフェ)や宮市亮(ザンクトパウリ)らタレントが揃う1992年生まれの「プラチナ世代」の中でも、飛び抜けた存在として当時から認められていた。

 2011年にはG大阪からドイツの名門バイエルン・ミュンヘンへ移籍するなど飛躍を遂げたが、ドイツではその才能を開花させることができずに苦しんでいる。独メディア「RPオンライン」では宇佐美を特集し、バイエルンやホッフェンハイム、G大阪を経て、2016年に加入したアウクスブルクでは成功できなかったと厳しい視線をぶつけている。

 ただ、こうした指摘も期待の裏返しであることは間違いない。記事では「だらしのない天才」と形容されている宇佐美について、デュッセルドルフのフリートヘルム・フンケル監督はこう語る。

「タカ(宇佐美)はゴールで3度我々を救っている。それは素晴らしいことだ。だが、彼に求めているのはそれだけではない。彼はトレーニングからそのパフォーマンスを見せる必要がある」

 

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