アメリカは「30年後にサッカー界の実権を握る」 米4部参戦の日系資本クラブが描く未来像

【サンディエゴ・ゼストFCの挑戦|前編】 2016年に日系企業として初参戦、その狙いを山内社長に訊く

 経済や技術革新の最先端を走る超大国アメリカ。この国で人気を誇るスポーツといえば4大スポーツの野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーだった。

【サンディエゴ・ゼストFCの挑戦|後編】山内社長が語るアメリカ4部参戦で気づいたこと

 しかし、近年ではサッカー人気も確実に高まっている。アメリカサッカーの最上位リーグであるメジャーリーグサッカー(MLS)は、チーム数が過去20年間で10チームから22チームまで増加した。2017年シーズン、アタランタ・ユナイテッドFCとシアトル・サウンダーズは1試合あたり平均4万人超の観客を集め、リーグ全体でも平均2万人以上の集客を果たした。

 また、現在MLSで最も資産価値のあるクラブと言われるロサンゼルス・ギャラクシーは、1996年に5億円だった市場価値を2017年には315億円と高めている。

 そして、ビル・ゲイツ氏のパートナーとしてマイクロソフト社の設立に大きく貢献したポール・アレン氏が2007年に約30億円を投資して設立したというシアトル・サウンダーズは、2017年にはチーム資産価値を295億円に押し上げた。急激な成長産業となっているアメリカサッカー界だが、この場所においてある日系企業が大きなビジョンを掲げて挑戦を続けている。

 その企業とは米国カリフォルニア州を拠点に教育業を展開する「株式会社Y.E.S. ESL International, Inc」だ。そのYES社のスポーツ事業部「サンディエゴスポーツオーソリティー(SDSA)」では、日本から海外に出て挑戦するスポーツマンの留学支援や各競技のプロ、アマのセレクションイベントなどを国内外で手がけている。

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