高校サッカーの名将が選手権日程の改革案提言 流通経済大柏の本田監督「W杯のように…」

改革を求め…「リーグ戦をやらせてあげたい」

「夏も冬も1試合少ないのはとても有利なんです。ただ、工夫はあるはずだと思うんです。初出場の学校が1試合で終わったらガックリ来てしまいますよね。やっぱり2試合、3試合はさせてあげたい。その試合数があれば、グッと伸びた選手だっていたはずなんですよ。ワールドカップ(W杯)のように、リーグ戦を絶対にやらせてあげたい。子どもたちも休みの期間ですから、できるはずだと思うんです」

 試合内容の部分でも、負けたら終わりのトーナメント戦だけにロングボールが主体になる試合が多い。この日の流通経済大柏に関しても「負けたくない気持ちがボールを蹴らせてしまった。奪ったボールをつなぐところに課題が出た」と本田監督が話したように、理想と現実の間で揺れるチームは数多い。

 この日の勝利により、千葉県代表は次回の高校選手権でも2回戦から登場になる。その重責を果たした本田監督は「運営の都合というだけでなく、進化しなければいけないんじゃないかと思っています」と話し、伝統ある大会の改革を求めていた。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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