“初のベスト8”を懸けた一戦、名門・米子北が3-0圧勝 一条は2年連続ベスト16敗退

後半3分に均衡が破れ、米子北そのまま3ゴールで勝利して初の準々決勝進出

 “初のベスト8”を懸けた戦いを制したのは8年連続13度目の出場となる鳥取の名門・米子北だった。3日に等々力陸上競技場で行われた第96回高校サッカー選手権大会3回戦で米子北は一条(奈良)と対戦し、3-0と圧勝した。

 冷たい風が吹き付けるなかで行われた等々力での第1試合はロングボールを絡めて前線のスピードを生かす米子北と、細かいパスを繋いで攻撃を組み立てる一条が激突した。

 均衡が破れたのは後半3分。米子北は右サイドからロングボスローでゴール前にボールを運ぶと、混戦の中からこぼれ球を拾ったMF坂田二千翔が右足のシュートをゴール左に流し込んだ。

 さらに米子北は同37分にはCKの守備から一気にカウンターアタックに転じ、MF馬場琢未のアシストを途中出場のMF高橋諒が決めて2点目。そして同40分にはFW奥石龍世がダメ押しの3点目を奪った。

 2日の桐蔭学園(神奈川)戦では二度のビハインドを追いつき、PK戦の末に勝ち上がる粘りを見せた一条だが、この日は相手の堅守をこじ開けることはできなかった。

 完封勝利を収めた米子北。夏の総体では準優勝経験もあるが、冬の選手権では初の準々決勝進出となった。対する一条は2年連続でベスト16での敗退が決まった。

 勝利した米子北は第2試合の富山第一(富山)対前橋育英(群馬)の勝者と対戦する。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

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