史上初の“埼玉5冠”も全国2回戦の壁を突破できず… 昌平の選手、監督が語った悔い

神村学園に今季公式戦で初の完封負け 夏の高校総体に続き2回戦で散る

 第96回全国高校サッカー選手権大会は2日、浦和駒場スタジアムなど首都圏8会場で2回戦16試合が行われ、優勝候補の一角にも挙げられていた昌平(埼玉)は神村学園(鹿児島)に0-1で敗れ、夏の全国高校総体に続いて2回戦で姿を消した。

 埼玉県予選4試合で12得点した昌平が、今季の公式戦で初めて無得点に封じられた。

 前半9分、来季のJ1清水エスパルス入りが内定している神村学園のMF高橋大悟に目の覚めるようなシュートを決められた。まだ残り時間はたっぷりあったが、最後までゴールを割れずにタイムアップを迎えてしまう。

 攻撃陣も大いに悔やんだが、守備陣を統率する主将のDF石井優輝も無念の思いだ。

「秋田商戦で決めた14番(高橋)のシュートをビデオで見て警戒していたのに、同じような形でやられて悔いが残る」

 涙を落としたのだろう。長い長いミーティングを終えて会見場に現れた藤島崇之監督の目は、少し赤かった。「ボールを保持する時間はあったが、シュート精度が足りなかった。決めるところで決めないと……」と敗因を挙げた。

 前半26分、FW佐相壱明からのパスを受けたMF伊藤雄教が、左から強シュート。完璧に決まったと思われたが、ゴール内で相手DF野見山智也にヘッドでかき出された。後半23分にはDF堀江貴大の左クロスから、途中出場のMF古川勇輝が決定的なシュートを放ったが、相手GK冨吉優斗のビッグセーブに阻止された。

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