マルキージオの“誤診騒動”でイタリア代表とユベントスの関係が悪化

代表とセリエA王者の確執が表面化

 イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオ(ユベントス)の“誤診騒動”がイタリアサッカー界で波紋を呼んでいる。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「誤診マルキージオ。このMFはセンセーショナルな事件の主役になった」と特集している。

 マルキージオはイタリア代表の合宿地コベルチアーノで練習中に故障。イタリア代表のチームドクターにより右膝前十字靭帯損傷で全治6~8か月と診断され、この時点で長期離脱となるはずだった。

 これを受け、ユベントスの親会社「フィアット・クライスター・オートモービルズ」のジョン・エルカン会長は「なぜ代表はそんなに練習するんだ!」と激怒。だが、ユベントスで精密検査した際には、何の故障も見当たらなかったという。

 一方、昨季までユベントスの監督としてチームを3連覇に導いたイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は「そういうことは僕がユベントスの監督の時には言わなかったのに、なぜそういう質問をするのか。今はブルガリア戦のことだけ考える。後は様子をみよう」と出身クラブからのクレームに憤慨している様子。

 マルキージオが重傷でない可能性があることは何よりの朗報だが、“誤診”に端を発したトラブルで、代表とセリエA王者の関係は一気に悪化しているようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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