ベンゲル監督がホームグロウンルールに異論 「二流選手を守ることになる」

他国リーグで起きた事例

「私は2つの例を紹介したい。かつてユーゴスラビアでは試合の登録メンバーに21歳以下の選手を3人入れなければいけないという規則を作った。何が起きたかといえば、全員サブとしてプロとなったに過ぎなかった。 フランスでも同じことが起きた。21歳以下の3選手を先発させなければいけないという規則を作った。何が起きたかといえば、試合開始5分でその3選手はベンチに下げられた」
 ベンゲル氏は、他国リーグで過去に起きた事例を紹介し、若手を強制的に抜てきさせるシステムのずさんさを指摘している。
「もしも、プレミアリーグに高い価値を付与したいと思うなら、これが世界最高のものだから、買ってほしいと主張する必要がある。クオリティーに逆らうことはできない。それこそが競争社会の肝なのだ。最高は最高でなければいけない。だから私は反対している。私はとても微力だが、FAの考えが正しいとは思えない」
 スポーツ界で最高の放映権収入を誇るプレミアリーグのプレミアを名乗る所 以である、クオリティー維持のために、二流選手保護策と成りかねない現行のシステムに異論を唱えていた
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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