なぜ日本対ブラジルでVAR採用? 日本協会会長が明かした理由「絶対にやってくれと」

フランス協会のリクエストを汲んで実現

 また、日本代表戦で初のVAR制度が導入された理由について、田嶋会長は次のように明かした。

「(同日の10日に)フランス対ウェールズがあり、同じ日に同じ国でナショナルチームの試合をやってはいけないというルールがあり、それをなんとか認めていただくために、フランス協会にお願いした。フランス協会の方からは、これをやるんであればいいよと。絶対にやってくれということだった」

 日本対ブラジルがフランスのリールで現地時間13時から行われた一方、同日21時からサンドニでフランス対ウェールズの国際親善試合も組まれていた。本来であれば、同日にフランスで国際Aマッチを2試合開催するのは不可能だったが、フランスサッカー協会側のVAR導入というリクエストを汲む形で開催にこぎつけたという。

「我々にとっても良かった。ロシア(W杯)でもやるわけですから」

 VARによるPK献上もあったが、日本にとっては良い教訓になったようだ。

【了】

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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