なぜ日本対ブラジルでVAR採用? 日本協会会長が明かした理由「絶対にやってくれと」

PKのほかにエリア外のプレーにもVARが適用 「ストレスがかかる時間があった」

 バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、10日の国際親善試合ブラジル戦で1-3と敗れた。この一戦でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が日本代表戦初導入となり、その判定からPK献上で失点した一方、ペナルティーエリア外での場面でも適用されて賛否両論が巻き起こっている。日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、VARが導入された経緯について明かした。

 試合は前半7分、CKの際にDF吉田麻也がMFフェルナンジーニョを倒したとしてVARが早速適用されるとPK判定。これをFWネイマールに決められて先制点を献上した。同16分にはCKの流れからDFマルセロに右足弾丸ミドルを叩き込まれると、同36分にはカウンターから最後はFWガブリエル・ジェズスがゴール。0-3で後半に入り、同18分にMF井手口陽介の左CKからDF槙野智章が頭で合わせて1点返したが、結局1-3で日本が敗れた。

 この一戦の流れを大きく左右することになったのがVARによる序盤のPK判定だ。後半にはエリア外のプレーにもVARが適用され、検証の結果、ネイマールに警告が提示された。しかし、試合の流れを断ち切り、最終判定までに時間を要したため、会場からブーイングが飛んでいる。

 田嶋会長は「今日はVARの判定でストレスがかかる時間があった。そこはもっとスムーズになるようにロシア・ワールドカップはしていかないといけない」と課題を挙げながらも、「(ファウルが)見えなければいい、取られなければいいという時代ではなくなった」とVAR導入の流れに賛同している。

 

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