仏紙記者が見たブラジル戦 日本の戦術には賛同も「印象に残った選手は誰もいない」

「戦術的なアイデアは良かったと思う」

「なにより技術の差が大きい。ブラジルは素晴らしいプレーヤーを揃えていたし、技術的にも日本より明らかに優れていた。技術面を見て、両国が同じ水準にあったとは言えないだろう」

 戦術面やフィジカル面、システム論の前に、根本的な技術の差を指摘。一朝一夕では解決できない問題が両国の間に厳然と横たわっており、その差を今よりも埋めない限り、勝機を見出すのは難しいという。

 では、1-3で敗れた日本の個々の選手は、フランス人記者の目にどのように映ったのだろうか。「なんて言っていいのか……」と困惑した表情を浮かべつつ、「正直言って、僕の印象に残った日本の選手は誰もいなかった」と本音を明かしている。

 ブラジル戦での日本は、前線からプレッシャーをかけてボール奪取を狙う意図があったものの、一枚も二枚も上手の相手は難なくプレスを回避。日本にとっては、想定以上にプレスがかからない状況がピッチ上の至るところで生まれていた。

 もっとも、ソラリス記者はハリルホジッチ監督が選択した戦い方を評価しているという。「前線からハイプレッシャーをかけ、ブラジルを抑えようという戦術的なアイデアは良かったと思う」と言及しつつ、それに伴う問題点も提起している。

 

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