西野朗技術委員長がVAR運用に“ダメ出し” 「フィールドの中で使うと回数が増える」

「ボックスでの微妙なプレーは致命的になる」

 そして、前半7分のコーナーキックの場面でDF吉田麻也(サウサンプトン)が、ペナルティーエリア内でMFフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)を倒してしまい、日本代表戦では初となるVAR判定。その結果、PKを献上し、FWネイマール(パリ・サンジェルマン)に先制点を許した。

「あれは確かにファウルだ。(正当な)ビデオ判定だったなと思います。ビデオ判定うんぬんではなく、ボックスでの微妙なプレーは致命的になる。ゲームの序盤だった。ゲームの流れは、あのプレーで失ったところがあった」

 失点につながった場面のVAR判定は“正当”だったとしつつも、一方で、ペナルティーエリア以外の場面でも適用されたことについては疑問視。“ダメ出し”とも取れるコメントを残した。

「あれは適切ではない。ボックスの中の決定的なペナルティーではない。イエロー、レッドか、とか。それ以外に、(通常の)フィールドの中で使うと(VARの)回数が増える」

 14日には強豪ベルギーとの一戦が待っている。西野氏は「セカンドハーフ(後半)はおおむねプレッシングを効かせることができた。有効な攻撃を与えなかった。ああいう後半のゲームをベースに考えていく必要があると思います」と述べ、プレッシングが機能した後半の戦いぶりを基本軸とする方針を掲げていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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