イングランドの2026年W杯招致を阻む「元凶」とは

癒えないダメージ

 このたびFIFA理事に、かつてマンチェスター・ユナイテッドのCEOを務めていたデイビッド・ギル氏が任命され、FIFA理事会におけるイングランドの影響力は強まったとダイク会長は期待している。
 「もし、デイビッドが我々に(W杯開催国選出の)システムが適切で、なおかつ公平性を順守すると保証できるのであれば、立候補にも納得できる」
 ダイク会長は、そう語る一方で、18年大会招致失敗のダメージはいまだ癒えていないという。
前回のW杯招致ではとても多くの人間に助力してもらったことを忘れてはいけない。前回のプロセスで多くの人間がひどい傷を負ったから、イングランドでは立候補は簡単な話ではない」
 元イングランド代表のデイビッド・ベッカム氏ら多くのセレブのみならず、ロイヤルファミリーまでW杯招致に関するFIFA理事との夕食会などに担ぎ出したが、ロシアに惨敗を喫していた。前回の敗北は、会長にとっても大きなトラウマとなっているようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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