「これを外したらバカ」 伝説の男マラドーナが激白「W杯で印象に残る自身の5大プレー」

サッカー大国撃破「ノックアウトしたのは俺」

 最後に挙げたのは準決勝の開催国イタリアとのPK戦だった。当時自身が所属していたナポリで試合を行い、PK戦で最後のキッカーを任され、イタリアを下した。「PK戦になった時、イタリアの選手は“試合に勝つべきは我々だった”と伝えてきたよ」と明かすとともに、こう続けている。

「(準々決勝の)ユーゴスラビア戦でPKを失敗したばかりだった。だから俺が自分の出番になった時、こう言い聞かせたんだ。『これを外したら、お前はバカだ。ミスしたら、狼狽し、最悪の男になる。母よ、父よ、兄弟よ、アルゼンチンの人々よ。俺を愛してくれる人々を裏切れない』とね。そしてイタリアをノックアウトしたのは俺だった」

 決勝では西ドイツに敗れ、4年後のアメリカ大会では禁止薬物による出場停止処分を受けるなど、まさに波乱万丈だったマラドーナ氏。それでもその表現力もあって、今後も伝説として語り継がれるに違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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