「マネーボール」GMがAZとアドバイザー契約 ビーン氏「大きな一歩」

 

MLBを席巻した「マネーボール」理論がサッカー界へ?

 

 オランダ1部で4位につけるAZが映画「マネーボール」で有名なMLBオークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMとアドバイザー契約を結んだことを正式発表した。

 AZのアーニー・スチュワート強化部長は「ビリー・ビーンとは数か月にわたり会談を続けてきた。彼の知識とアイデアは感銘的だった。ビリーはフットボールの世界にも素晴らしいネットワークを持っている。改革という観点で常に3歩先を進んだ考えの持ち主。AZの野望と合致した」と歓迎している。

 公式サイトではビーンGMの敏腕ぶりを紹介。メジャー30球団中24位という資金的に恵まれない環境ながら、ビーンGMはチームをセイバーメトリックスなどの様々なデータや指標を用い、選手の価値を評価する独自の方針を確立。チームは過去3年間ア・リーグで最も勝利を挙げ、GM自身はアメリカのスポーツ界で最も影響力を持つ管理職に選出された。映画化された「マネーボール」では俳優ブラッド・ピットがビーンGM役を好演するなど、そのカリスマ性は世界的に大きな話題となっている。

 ビーンGMは「AZとアドバイザーとして関係を持つことができてとても嬉しく思っている。AZは豊かな歴史を誇り、数多くのトロフィーを誇っている。私がオークランド・アスレチックスに来た時と大きく重なる挑戦をAZに感じている。私はフットボールを愛しているので、大きな一歩だと考えている」とコメントを発表している。

 AZは、マンチェスター・ユナイテッド現監督のルイス・ファン・ハール氏が率いた2008-09年シーズンにオランダ1部優勝を果たしている。メジャーリーグを席巻するマネーボール理論がついにヨーロッパサッカーにも導入されることになる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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