「どうやったって負ける時は負ける」 酒井宏樹がマルセイユで会得した守備の極意とは

フランスで磨かれたデュエルの強さと組織で止める方法論

 日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)は、6日の国際親善試合ニュージーランド戦を前に、バヒド・ハリルホジッチ監督が強調する“デュエル”について「どうやったって負ける時は負ける」とした上で、その後を含めた連携が大切になることを強調した。

 フランスの名門マルセイユでレギュラーを確保している酒井は、身長183センチとサイドバックとしては恵まれた体格を持つ。しかし、よりフィジカルの強い選手が集うリーグアンで2シーズンを戦い、さらにはUEFAヨーロッパリーグにも出場しているだけに、単純なデュエルの部分だけをクローズアップするものではないと話し、ハリル監督も選手たちには一面的に話しているわけではないとも明かしている。

「(デュエルには)どうやったって負ける時は負けるので。その後のボールをしっかりと自分たちのものにできればいいし、全体的なリスクマネージメントや連携の部分で、最終的にその局面に勝つことができればいい。あまり、そこだけをクローズアップしても、160センチの選手が190センチの選手に勝てるわけがないので、そこはデュエルの方法がある。監督もそういうことは言っていますよ」

 マルセイユが所属するフランスリーグで言えば、例えばパリ・サンジェルマンにはブラジル代表FWネイマールなどのワールドクラスのタレントがいる。そうした選手たちと日常の中でマッチアップしているだけに、簡単に個の能力だけで勝負できるものではないことが肌感覚で染みついているのだろう。そのうえでチームとして、あるいは近いポジションの選手たちとのユニットとして負けなければいいという考えを示している。だからこそ、守備陣の連携を最重要ポイントとして語った。

 

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