「1点目の方がしっかり考えられた。相手もGKの位置も確認してFWらしいゴールが奪えた」

　エリア内でマーカーを背負いながら反転。相手GKのタイミングを外した技ありのゴールだった。

　昨年9月27日の柏戦以来となる1試合2ゴール。「FWとしては誰よりもゴールを取りたい。最終的に得点王になって、リーグ優勝に貢献できればいい」。昨年は新人最多ゴールタイの13得点を決め、ルーキーとしては史上3人目のJリーグベストイレブンを受賞。今季キャンプ中から目標と公言しているJ1得点王に向け、大きな一歩となった。

　本人は日本代表への思いも秘める。昨年、日本代表へと抜擢し、招集し続けてくれたハビエル・アギーレ前監督が八百長疑惑の問題で契約解除に。新体制では新たな競争が待っている。「代表には入りたい。そのためにアピールしていきたい。プレーの質も上げていきたい」という武藤は堂々の開幕2得点。日本代表の新監督に内定したバヒド・ハリルホジッチ氏に向けた最高のアピールとなったはずだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web