ニューカッスルのセネガル代表FWパピス・シセは、4日の本拠地マンチェスター・ユナイテッド戦で相手の北アイルランド代表DFジョニー・エバンズとツバを掛け合うなどの騒動を起こし、2人はイングランドサッカー協会(FA)から7試合出場停止処分を課された。シセは処分を潔く受け入れた。だが、その一方で、エバンズはかたくなにツバ吐き容疑を否定している。英衛星放送「スカイ・ニュース」が報じた。 マンUは、セントジェームスパークでニューカッスルから1-0の勝利を挙げた。だが、前半40分、見苦しい争いが展開された。エバンズとシセが激しく競り合うと 、次第にエスカレート。まずエバンズが倒れているシセにツバを吐きかけると、これに激怒。つかみかかると、ツバを吐きかえした。この争いは、テレビ画面でもしっかり捉えられていたため、大きな物議を醸した。 このツバの掛け合いは主審のアンソニー・テイラー氏の背後で展開されていたため、試合中は処分の対象とならなかった。だが、FAが再調査を行い、シセは5月9日まで出場停止となる。 シセは公式に謝罪を表明し、「とても不愉快な事象が起きて、それに反応してしまった。時には反応しないことが難しいことがある。特に興奮している時には」と語った。最初にツバを吐きかけたエバンズの行為を批判しながらも「自分とチームに起きた問題を鑑みれば、子供たちは僕のミスから学ん で欲しい。コピーはしないでほしい」と言葉にした。 一方、エバンズはツバ吐きの事実を認めず、「ツバ吐き事件については全く記憶がない。誰かにツバを吐くなんて僕の性格ではない。そんなことをしたことない」と言い訳をしている。FAの処分を受け入れるか、現時点では態度を明らかにしていない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images