補強禁止のアトレチコが闘将と果たした約束 「誰も失うな」と愛弟子流出を阻止

近年のアトレチコを支える“鉄の結束”

 アトレチコはこれまで、活躍した選手をより資金力を持つクラブに引き抜かれていくケースが続いていた。シメオネ政権下でも、現在帰還を望んでいるスペイン代表FWジエゴ・コスタも一度はチェルシーへと去り、トルコ代表MFアルダ・トゥランはバルサへと去った。それだけにシメオネ監督は、近年頭角を現してきた愛弟子の死守を望んでいたという。

「サウール、グリーズマン、コケのような選手がクラブを去って他の選手が加わるか、誰とも契約できなくても彼らを去らせないようにするか、どちらがいいかと聞かれたら俺は後者を選ぶんだよ」ともシメオネ監督は語っている。「それが今もなお、俺がここにいる理由だ」と話した指揮官にとって、長年にわたって苦楽をともにした選手との“鉄の結束”こそが、チームにとって最も重要なものなのだろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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