果たしてベストの選択なのか? マンチェスター・U番記者に聞く、ファン・ハール監督への本音

アンチェロッティやグアルディオラ、クロップらを推す声も

 まず1人目はこの人、デイリー・テレグラフのマーク・オグデン記者。ボルトンに移籍した元日本代表FW西澤明訓を追った2001年からの知り合いだが、昨年ファーガソン監督勇退をスクープして、英国の『スポーツ・ライター・オブ・ザ・イヤー』を受賞。文字通り今英国で最も乗っている記者である。

「ベストとは思わない。しかし、モイーズよりはマシだろう。色々な話も伝わってきているが、ファンペルシーが支持していることから、それほどひどい監督とも思えない。入閣が予想されるギグス、スコールズとうまくやれるかどうか鍵。マンチェスター・Uを良く知るこの2人を使いこなせば期待できる」

 辛口のマークらしい寸評だが、理想はアンチェロッティだという。ファン・ハールのさらに上を行く実績があり、チェルシーでプレミア優勝経験もある。また54歳といえる年齢も、監督として壮年だ。

 次はBBC電子版のサイモン・ストーン記者。憮然とした表情で会見室の最前列に座り、厳しい質問を飛ばす硬派な記者だ。

「今、契約可能である監督の中ではベストの選択だろう。クラブを良く知るギグスと良い関係を築けば結果が出ると思う。経験は申し分ない。3か国のリーグで優勝しているし、欧州CL優勝経験もある。しかし、今現在最も輝いている監督の1人とはいえない。マンチェスター・Uというビッグクラブを立て直すというなら、やはりこれからという世代のグアルディオラやクロップに任せるのが理想だろう」

 最後の一言でも明らかだが、サイモンの理想はグアルディオラ、もしく可能性も含めてクロップ。才能ある青年監督に腰を据えさせ、クラブを再生するべきだと説く。

 3人目はガーディアンのジェミー・ジャクソン記者。独自の視点で試合を語る、才能豊かなジャーナリストだ。

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