日本代表DFは「向上の余地あり」 新天地で強豪相手に奮闘も…地元記者が課題指摘「クオリティを」

強豪ローマ相手に移籍後初スタメンを飾った菅原由勢
イタリア1部カリアリの日本代表DF菅原由勢は現地時間10月27日、セリエA第9節ASローマ戦に先発出場し、試合終了間際までプレーした。名門相手にチームは2-4で敗れるも、イタリア移籍後、ピッチに立った時間はここまでで最長に。ローマ相手に奮闘した菅原を現地はどう見たのか。2人の地元記者を直撃した。(取材=倉石千種)
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試合は前半10分にカリアリがFWムバラ・エンゾラのPKで先制するも、そこから一気にローマが反撃。同15分にDFエマヌエレ・ルリ、その6分後にMFニッコロ・ピジリが決めて試合をひっくり返した。特に右サイドからのクロスをダイレクトで決めたピジリのゴールシーンでは、菅原のシュートブロックがわずかに間に合わず。菅原にとって悔やまれる場面となった。
そのまま折り返した後半。同36分にFWダニエル・マルディーニのゴールでカリアリが同点に追いついたが、その4分後、MFロドリゴ・モラに決められ勝ち越しを許すと、直後にFWドニエル・マレンのゴールでローマにとどめを刺された。
試合後、カリアリで最も古い歴史を持つ新聞社「ユニオーネ・サルダ」のリッカルド・スピネージ記者と地元ラジオ局「ラディオ・リーナ・カリアリ」のエマヌエレ・カジーニ記者を取材。それぞれ、移籍後初先発となったローマ戦での“菅原評”を次のように語った。
「カリアリにとって困難な試合だったにもかかわらず、ローマという強豪相手にもう少しで良い結果を出せるところまで近づいたので、ボローニャ戦(0-2)とはまた違う、チームとしては大きな価値のある試合となった。
そんな中で、初先発は菅原の出来は大活躍と言えるものではなかった。それは無理もない。敵がかなり強くて難しい試合だったから。菅原が真価を発揮するまでもっと待たなければならない。

現地記者の視点
ただ、監督は菅原には向上の余地があり、信頼していると語っていた。ローマ戦でスタメン起用したことがその証だ。とにかく、菅原にとってはローマ戦で先発したという事実がまずは重要だったんだ」(リッカルド・スピネージ記者)
「まずローマ戦で初スタメンを果たしたことが素晴らしいニュースで、いいプレーをしたと思う。守備時には5枚のディフェンスの右サイド、攻撃時にはFWの位置まで上がるなど、与えられたポジションをよくこなしていた。
ローマ戦での菅原のプレーを見て、守備は優秀だったが、攻撃面ではクオリティをより向上させなければならないと感じた。これからの試合ごとに向上させていく必要がある。それでも試合全体を通してのプレーは良かったし、印象はポジティブだ」(エマヌエレ・カジーニ記者)
移籍後は途中出場が続いていたが、ローマ戦で先発の機会が巡り90分間プレーした菅原。イタリアの地で本来の輝きを発揮するまでにまだ時間を要するかもしれないが、決して遠い未来というわけでもなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)(倉石千種 / Chigusa Kuraishi)

倉石千種
くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。





















