日本×ベネズエラ戦のVAR介入「止めることはできない」 PKの対象が一転「非常に難しい状況」

JFAがレフェリーブリーフィングを実施
日本サッカー協会(JFA)は10月21日にレフェリーブリーフィングを実施した。9月28日の日本代表とベネズエラ代表の試合で、PKの判定がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で判定が大きく変わった件について説明された。
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当該シーンは1-1で迎えた後半アディショナルタイムに日本が攻撃に出た際、ペナルティーエリア内でMF久保建英が相手選手に足を踏まれたが、ノーファウルでプレーが流れた。その後カウンターでベネズエラにチャンスが訪れ、日本チームの反則によりPKがベネズエラに与えられた。しかし、ここでVARが介入してオンフィールドレビューが行われ、久保への反則が認められ判定は一転して日本へのPKとなった。
現役時代にFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会の審判員に選出された佐藤隆治JFA審判マネジャーは「私がお伝えしたいのは、VARを使う以上、プロトコル上、このようなことは起こり得るということです」としたうえで「できることなら次のPKが起きる前にプレーを止め、映像を確認するのが理想です。しかし、二つの事象の間は13秒ほどでした。VARが確認した段階では、ベネズエラの選手が大きなチャンスを迎えようとしていました。その状況でプレーを止めることはできないと思います」と説明した。
VARの介入とタイミングについて、佐藤マネジャーは「仮にベネズエラのプレーがPKではなく得点になり、選手たちが大喜びしていたとしても、オンフィールドレビューを行い、その得点を取り消して日本にPKを与えることもあり得ます。非常に難しい状況です」と解説。当該シーンは、サッカーの魅力でもあるスピーディーな攻守な切り替えによって両ゴール前で際どいプレーが連続したことにより、落差の大きい判定になった。
また、Jリーグの事象ではセレッソ大阪と横浜F・マリノスの対戦でC大阪のDF井上黎生人のファウルと判定された場面について、決定的な得点機会の阻止(DOGSO)の可能性があるとしてVARが介入するも、そもそもノーファウルのタックルで井上へのイエローカードが取り消され、ドロップボールの再開になったシーンが取り上げられた。
これも珍しいケースだが、佐藤マネジャーは「VARが介入した理由は、あくまでDOGSOの可能性です。DOGSOになり得ない状況であれば、VARは介入できません。ファウルだけが明らかな見間違いだったとしても、それだけをVARで解決することはできません」としたうえで、「担当した審判員には厳しく伝えました。このポジションで、この判定を見落とすということです。そこが崩れてしまうと、いくらテクノロジーを使っても難しくなります」と、担当審判員が反則を見極められなかったと指摘していた。
他にも最終的な判定は正しかったものの、FC東京と浦和レッズの試合でPKの可能性によりVARが介入したものの浦和の反則となった場面や、鹿島アントラーズとガンバ大阪の試合で、鹿島のFW吉田湊海がゴールしたかという場面をVARの介入により鹿島の反則とした場面が紹介されていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)























