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海外挑戦するには10代が最適 本場のサッカー&英語を学べる「帝京ロンドン学園」の魅力

セルティック移籍を経験、稲村隼翔選手が語る高校年代の海外挑戦
フットボールの母国イギリスでサッカーのスキルを磨きながら、英語力、人間力を高めることができる高校年代のプログラム――。1989年創立の帝京ロンドン学園高等部には、「国際的なサッカー人」の育成を目指すサッカーコースがあり、「プレイヤー」「コーチング」「マネジメント」の3つのプログラム全てを多角的に学ぶことができる。サッカーを通じ、グローバル化が進む国際社会で活躍できる人材の育成を信条とする。
帝京ロンドン学園高等部を運営する学校法人帝京大学はFC東京のオフィシャルパートナーであり、積極的な交流を図っている。今年6月にはスポーツクラブが果たす社会的役割や地域との関わりについて、FC東京による特別授業が八王子キャンバスで実施されている。
今回は、帝京ロンドン学園高等部サッカーコース主任の三谷大輔氏と、FC東京の“守備の要”であり、スコットランド1部セルティックで半年間プレーした稲村隼翔選手が「海外にチャレンジする意義」をテーマに語り合う。

◇ ◇ ◇
三谷 プレイヤープログラム最大の特徴は、提携する現地アカデミー(United Select)との合同練習においてイギリス人コーチから英語で直に指導を受け、現地の子供たちと一緒にプレーできる環境にあります。評価されればセミプロであるBeaconsfield town FCのU-18でプレーすることもできますし、サッカーと語学習得に励みつつ日本の高校卒業資格を取得できます。
稲村 若いうちから欧州に行くという流れが強くなっているなかで、高校卒業資格を取りながらサッカーと語学を学べるのは、純粋に「いいな」と思いますね。
三谷 稲村選手はプロ1年目だった昨夏、セルティックに移籍して半年間プレーされています。実際、日本と海外のサッカーの違いをどのように感じましたか?
稲村 サッカーに関しては、もうまるっきり違っていましたね。フィジカル、ボールの蹴り方、トラップの仕方から走り方に至るまで、ほとんどすべて。僕にとってはまったく新しい感覚でした。

三谷 イギリスと日本、両方での指導経験から言わせてもらえば、日本人はすごく勤勉性があって細かいところまでこだわろうとしますけど、海外の選手はそこにあまりこだわらない。とにかく勝ちに徹するし、こだわるのは結果。そのメンタリティは、育成年代から備わっていますよね。
稲村 いくらズレたところにパスを出しても、止められない受け手のほうが悪いっていう考え方ですからね。海外の選手は根本的に、サッカーで結果を残さないと後がないくらいの気持ちで生活をしているんだなっていうのはよく理解できました。日本では(サッカーで結果を残さなくても)いろんな道があると思うんですけど、海外の選手はサッカーで生き残るんだという、強い気持ちを持ってプレーしている。ここは海外に渡って一番の衝撃だったと言えます。こういったことをもっと早く感じておきたかったなというのは正直ありますし、FC東京に移籍してからも意識の部分でだいぶ変わりました。帝京ロンドン学園のように、高校年代でそういったことを早く感じられるのはメリットしかないと感じています。
寮では1日3食提供、週3回は日本食を用意

三谷 語学の部分ではどうでしたか?
稲村 英語を話せない状態で移籍したので、やっぱり大変ではありました。ディフェンダーとして周りにコーチングしないといけないなかで、知っている単語を使ってジェスチャーを交えながら伝えようとするのは難しかったです。セルティックから用意してもらった英語のレッスンを週1回受けるんですけど、“勉強しなきゃ”というのもちょっとストレスにはなっていました。チームメイトと何気ない会話をすることが、最もストレスなく学べるなとは思いましたね。全体練習が終わってジムでチームメイトとトレーニングするなかで、お互い知っている洋楽を聞いて踊ったりして(笑)。そうなると向こうも心を開いて、僕に分かりやすいようにゆっくり話をしてくれるんです。
三谷 分かります。座学だけが英語学習ではありませんよね。サッカー人ならボールさえあれば人間関係は構築できますし、そこから英語も上達していくことができます。
稲村 ただ英語をうまく話せないから、一人でカフェに行ってセルティックのサポーターに話かけられてもうまく返せない。ちゃんとした英語で話さなきゃと思うと、なんか固まっちゃうんですよね。ブラジル人の選手なんて英語を間違っていても、「俺は間違っていない」と言い張りますよ。
三谷 日本人は真面目なので、完璧な文法じゃないといけないと思ってしまう。だけどブラジル人でも英語圏じゃないほかの外国人でも、言葉はコミュニケーションのツールでしかないという考え方なので、要は伝わればいいんですよね。だから帝京ロンドン学園でも最初は知っている単語で伝えていきながら、それを積み重ねていくと語学力も伸びていくっていう方針なんです。
実は中学生を対象に東京と大阪で「帝京ロンドン学園サッカークリニック」を開催して、英語でサッカーの指導を受ける体験をする機会を毎夏に設けています。現地に行って急に英語で指導されても、最初は戸惑うでしょうから。
稲村 事前に体験できることができればいいですよね。(自分も)進学先を決める時に帝京ロンドン学園のことを知っていたら、行きたいと思ったかもしれないですね。

三谷 スコットランドでの生活面や食事面では、何かストレスに感じることはありましたか?
稲村 セルティックは前田大然選手(現イプスウィッチ)をはじめ日本人選手が在籍していたので、いろいろと助けていただきました。感謝しかないですね。食事についても、現地在住の日本人シェフが毎晩お弁当をつくって運んでくれたので、恵まれていました。帝京ロンドン学園の生徒たちはどのような食事を?
三谷 寮に入っている生徒には、1日3食を学園で提供しています。キッチンスタッフに日本人シェフがいて、週3回は日本食が用意されます。高校生の大好きな唐揚げやラーメンとかも出ますよ。あと朝は白米、味噌汁が必ずついています。ただ、栄養についても学ぶ目的がありますから、練習終わりは自主性に任せてどんな栄養を摂取すればいいか、サラダバーは自分で決めて選ぶ形にしています。そこに白米とメインの料理が出るような形ですね。
稲村 若くて、まだ実績をつくれていない選手が海外でプレーすると、自分で料理をつくらなきゃいけない選手も多い。僕は最初の1、2か月で2、3キロ体重が落ちましたし、日本から来たほかの選手もそういう選手が少なくありません。活躍できるようになると、専属シェフに依頼できたりもするんですけど。
三谷 プレイヤープログラムの生徒は、育ち盛りですから量も取らなきゃいけない。筋力もつけなきゃいけない。ロンドンにやってきてわずか3か月で、体重も筋量も増えている生徒が多いですね。
稲村 プロ並みの環境ですね。素晴らしいと思います。
コーチングのコースでは現地の小学生を英語で指導

三谷 稲村選手はFC東京U-15深川から前橋育英高、東洋大と進んでいくキャリア。大学まではなかなか試合に絡めない経験があったそうですね。進路についてはどのように決断されたのでしょうか?
稲村 中学からFC東京U-18に昇格できず、自信を失ってしまって本気でサッカーを辞めようと思いました。実家から近い学校に行こうかなとも考えました。でも指導者の方に「あきらめないでサッカーを続けたらどうだ」と言われて、覚悟が固まりました。本気でやるなら親元を離れたほうがいいと思って、前橋育英に進学しました。高校でも3年生になってちょっとずつ試合に絡んでいたとはいえ、高校選手権では県予選で負けて、ケガも抱えていました。これ以上無理だと思いましたし、柔道整復師になってサッカー選手を支える仕事に就こうかとも考えたんです。でもこの時も、山田耕介監督に「続けろよ」と言ってもらえました。
三谷 東洋大では主力として活躍され、インカレで優勝を果たします。
稲村 大学で出会った井上卓也監督から、自信をつけてもらえるような言葉をいつももらったことは本当に大きかったですね。2年生で試合に出られるようになって自信がついてからは、本気でプロになりたいと思えるようになりました。
三谷 稲村選手が活躍された陰にはそういった指導者の存在や言葉があったんですね。今の話を聞いて、自分もそういう指導者にならなきゃいけないなってあらためて思わされました。
稲村 帝京ロンドン学園は指導者を目指してコーチングを学べるコースもあるんですよね。欧州の指導者は、モチベーションを上げるのが上手い人が多い印象はあります。
三谷 本当にそのとおりで、育成年代においてもミスを指摘するのではなく、できたことをとにかく褒めてあげる。本校では高校生が小学校に行って英語でサッカーの指導をやっているんですけど、どう指導されたらモチベーションが上がる、下がるというのがあるわけじゃないですか。選手としての自分の経験を活かしながら、現地の小学生を教えていることもいい経験になっていると思います。
稲村 高校生でその体験は、財産になりますよね。
半年間の海外挑戦も「そこを経験できたのはデカい」

三谷 稲村選手のご両親は、進路についてどのようなスタンスだったのでしょうか?
稲村 チャレンジしなさいっていうタイプの両親です。特に母から「自分が行ったところを正解にしなさい」と言われたのは、胸に響きました。中学から親元を離れて前橋育英に進学した時は、両親も心配だったろうとは思います。僕も覚悟を決めましたけど、両親も覚悟を決めて背中を押してくれました。楽なほうに行こうとするより、厳しい道のほうがいい。
セルティックに移籍したこともそうです。自分としてもまだ早いんじゃないかとも思ってギリギリまで迷いましたが、やっぱり行って良かった。半年間で日本に戻ったとはいっても、そこを経験できたのは自分のなかでデカいし、もう一回海外にチャレンジして活躍したいという反骨心が強くなりましたから。向こうで感じたことを、FC東京でちゃんと活かしていきたいと思っています。
三谷 最後に稲村選手の経験を踏まえたうえで、進路選択のタイミングに差しかかっている中学生や高校生に向けてメッセージをお願いします。
稲村 僕が唯一言えるとしたら、“続けることの大切さ”ですかね。好きなこと、関心があることはやめないほうがいいよというのは身を持って経験してきましたから。やっぱり時間をかけないと身につくものも身につかないとは思うので。継続が身についていれば、人としての強さにもつながるようにも感じます。
三谷 本日は大変貴重なお話をありがとうございました。

■稲村隼翔 / Hayato Inamura
2002年5月6日生まれ、東京都出身。前橋育英高までは全国的に無名のDFだったが、東洋大で頭角を現し、4年時にはインカレ初優勝に貢献した。また特別指定選手として2024年にアルビレックス新潟でJ1デビューを果たし、リーグ戦12試合に出場。翌25年の正式加入後も活躍すると、同年7月にセルティックへ完全移籍した。初の海外挑戦となったが出場機会に恵まれず、半年後の26年1月にFC東京へ期限付き移籍。すぐに主力に定着し、J1百年構想リーグで17試合に出場すると6月に完全移籍。希少な左利きのセンターバックとして、さらなる飛躍が期待される。
■帝京ロンドン学園高等部
ロンドン北西部バッキンガムシャー州に1989年に設立された、日本の高等学校に相当する在外教育施設。緑あふれる広大な敷地には完全個室の学生寮などさまざまな施設を有しており、入学時にグローバルスタディーズコース、サッカーコースから選択できる。実践的な英語教育に定評があり、日本の高校と同等の卒業資格を得ることが可能。2022年に私立在外教育施設として初の国際バカロレア(IB)ディプロマプログラム認定校となった。サッカーコースは、プレイヤーとしての成長を軸に、コーチングおよびマネジメント分野においてもイギリスならではの経験を取り入れた多角的な学びを通じ、国際的に活躍できる「サッカー人」の育成を目指している。
[帝京ロンドン学園高等部公式サイト]
https://teikyo-london-uk.teikyo.jp/
[帝京ロンドン学園サッカーコース紹介動画]
https://youtu.be/2veIkru0aTk?si=KX47JCkJ3DtpG6ow
[帝京ロンドン学園サッカーコースInstagram]
https://www.instagram.com/teikyofootball_uk/
●帝京ロンドン学園説明会申し込みフォーム
https://x.gd/7XvNW
(FOOTBALL ZONE編集部)
