J1デビュー直前に困惑「うわ、出るのか」 JFLから2年で辿り着いた舞台も…繰り返した「全然ダメ」

C大阪のDF鷹啄トラビスがJ1デビューを飾った
セレッソ大阪は10月10日に行われた、J1リーグ第9節で横浜F・マリノスと対戦し、0-0のドローに終わった。この試合でJ1デビューを飾ったDF鷹啄(たかはし)トラビスが思いを語った。
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苦労人に待望の瞬間が訪れるも、まさかの感情だった。鷹啄のキャリアはJFLからスタート。大学を卒業後にJからのオファーはなく、FC TIAMO枚方に加入。病院の介護の仕事もこなしながらプレーをしたなか、187センチ89キロと恵まれた体格の屈強DFをプロが放っておくわけもなく、1年後には当時J2の水戸ホーリーホックへ移籍した。水戸でもJ2優勝とJ1昇格に貢献し、2026年からC大阪に加入。たった2年でJ1まで上り詰めた。
しかし百年構想リーグで負傷し、「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され長期離脱。それでもリハビリを経て、26-27シーズンでは天皇杯とルヴァン杯で3試合、下位カテゴリー相手に3バックの真ん中と右で出場していた。
そして横浜FM戦、後半の早い段階でその時は訪れた。先発したDFハビ・エルナンデスがイエローを受けた影響からか、横浜FMのFW近藤友喜に苦戦。同8分に投入された鷹啄は「すごい難しい展開の中でうわ、出るのかみたいな感じだった」と、緊張でも楽しみでもない、違った感情だったと明かした。
「自分の内容というよりも、チームがゼロで終えるのが一番だったので。そこに関して言えば、今日はゼロで終えたので、自分の出来に満足はしてないですけど、2試合連続クリーンシートっていう形で終えられてるので。、勝たないと意味ないと思いますけど、ポジティブにいきたいなと思っています」
J1デビューも試合に入ることで必死だったといい、「そんな考えていなかったです」と素直な気持ちも吐露。3バックの左は初起用だったが「結構シンプルにやっていいよみたいに言われていたので。そこに関してはそんな考えることなくでした。それよりもやっぱり入りの部分で、なんかフワッとしていて。結構集中して入ったつもりだったんですけど、やっぱり前と後ろの交代じゃちょっと違うので。これも経験っていうか、なかなかできない経験なので、これも本当良かったなって思いました」と、ぶっつけ本番も貴重な機会となった。
これまではJ2、J3相手とした対峙していなかったが、初めてJ1のスピード感、強度を体感した鷹啄。「やっぱりJ1のリーグ戦と、カップ戦は強度が全然違う」と痛感し、「自分もその強度に対応していかないといけないなと思ったので、もっともっと練習からやっていかないといけないなと思いました」と、デビュー戦で課題も収穫の多い試合だったとしている。
「一番はやっぱり、自分はカップ戦でJ2とJ3のチームと戦ってきているので、寄せの速さだったり、一人一人の能力がJ1は遥かに高い。そこの予測・準備のところをもう一段階早くとか、攻撃の時も1個早くポジションを後ろに取るとか、相手より1個早く予測しないと。1個じゃないですけど、2個3個、もっと前から予測しないと、簡単にはやらせてくれないので、もっと準備のところを意識していきたい」
C大阪のパブロ・マチン監督も「カップ戦で戦ってますけど、すごくいいプレーをしているなかで、今日途中から出てもああいうプレーができるっていうことが評価に値するところだったと思います」と鷹啄を絶賛した。
本人は監督からの評価を「すごい嬉しい」と受け止めながら、「自分としては本当全然ダメ。監督が言ってくれたのはすごい嬉しいんですけど、自分としては本当全然ダメなので。このままじゃ全然ダメだと思うので、満足しないで常に向上心を持って取り組みたい」と何度も強調した。
JFLでの苦闘、介護との両立、怪我の試練を乗り越え、ついに辿り着いたJ1のピッチ。「全然ダメ」と繰り返す貪欲な向上心を胸に、25歳の苦労人がスタートラインに立った。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)




















