森保J注目の“即戦力候補”5選 4バック採用で招集メンバーに幅…アジア大会出場SBは筆頭

森保Jの即戦力候補に注目【写真:徳原隆元】
森保Jの即戦力候補に注目【写真:徳原隆元】

森保ジャパン集大成のアジア杯へ滑り込めるか

 北中米W杯後、最初の活動となった9月・10月のシリーズを終えた日本代表。ここからブラジル、パラグアイとの対戦が予定されている11月のシンガポール遠征を経て、“森保ジャパン”の集大成となる来年1月のアジアカップへ向かう。

 その後は、大岩剛監督が日本代表を引き継ぐことが正式に決定している。ただ、新戦力の台頭をそこまで待つ必要はない。今回は現在の日本代表の陣容や戦い方を踏まえ、アジアカップまでに食い込んでもおかしくない5人のタレントをピックアップした。

 その筆頭に挙げたいのが小杉啓太だ。アジア大会に出場したU-21日本代表の中では最もA代表に近い1人で、すでにその基準に達していてもおかしくない。3-4-2-1なら左ウイングバックも選択肢になるが、本職の左サイドバックの方が持ち味を発揮できる可能性が高い。今回のシリーズで森保一監督が4バックをテストしたことも、小杉にとって追い風になりそうだ。

 同じく4バックの採用によって可能性が広がるのが、右サイドバックの井上太聖(横浜F・マリノス)だ。日本代表が3バックだけでなく4バックも選択肢に加えるのであれば、サイドバックの人材が必要になる。所属クラブで経験を積みながら好調を維持できれば、アジアカップまでに試してみたい存在だ。

 横山歩夢は、三笘薫の復帰が見込まれることで代表入りの門はやや狭くなる。ただ、本質的には三笘よりもFW寄りのタイプで、スピードを生かしてゴールへ向かうプレーに持ち味がある。同じクラブに伊東純也という最高のお手本がいることも大きい。3-4-2-1ならシャドーとウイングバック、4-2-3-1なら左サイドハーフが選択肢になる。特に攻撃性能を発揮するという意味では、後者の方が横山の特徴を生かしやすいだろう。

 今回のシリーズで招集されてもおかしくないだけの内容と結果を、Jリーグですでに残していたのが鈴木章斗だ。ここから問われるのは、そのパフォーマンスを継続できるか。ただ、国内で結果を残せば、そのままA代表でも通用するわけではない。Jリーグで同等の結果を残してきた谷村海那も、今回の代表活動ではA代表で戦ううえでの課題が見えた。鈴木も得点だけではなく、より高い強度の中で何ができるかを意識していく必要がある。その意味でもACLEでのプレーは重要になる。アジアのクラブを相手に結果と内容を残せれば、シンガポール遠征、さらにアジアカップへ向けたアピールになる。

 右サイドで新たな選択肢になり得るのが久保藤次郎だ。3-4-2-1なら右ウイングバックとシャドー、4-2-3-1なら右サイドハーフでの起用が考えられる。最大の魅力は、現在の代表には少ないタイプのドリブラーであること。自ら仕掛け、クロスからアシストにつなげる能力にも強みがある。

 タイプの大枠は、柏レイソルの大先輩でもある伊東に通じる部分がある。ただ、ドリブルの仕掛け方を含め、それぞれの良さは異なる。また、リカルド・ロドリゲス監督の戦術にマッチし、右サイドのローテーションや可変性の高いスタイルに対応している点も見逃せない。欧州組を含めたフルメンバーでの招集経験こそないが、E-1で森保ジャパンを経験していることも大きい。

 もちろん、このほかにも代表入りを狙える候補は多くいる。ただ今回は、現在の日本代表の陣容やアジアカップまでの道のりを考え、すぐに戦力となり得る5人をピックアップした。“大岩ジャパン”のスタートを待つのではなく、まずは残された森保体制の中で誰が代表争いに割って入ってくるのか。11月のシンガポール遠征へ向けたクラブでのパフォーマンスにも注目したい。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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