37歳、元日本代表GKが渇望「5大リーグの夢は諦めていない」 欧州移籍の壁「最後の瞬間まで」

過去にオーストリア、ポルトガル、ハンガリーでプレーした神戸GK権田修一
年齢を重ね、キャリアを積んだベテランと呼ばれる域に達してもなお、ヴィッセル神戸のGK権田修一の眼差しは世界最高峰を見据えている。日本人GKにとって極めて高いとされる「欧州5大リーグ」の壁、そして自身が抱き続ける挑戦への熱い思いを明かした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小西優介/全5回の4回目)
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海外経験を持つフィールドプレイヤーが飛躍的に増えた現代においても、日本人ゴールキーパーが欧州トップリーグのピッチに立つハードルは依然として高い。オーストリア、ポルトガル、ハンガリーでプレー経験のある権田はその難しさを誰よりも痛感しているからこそ、海を渡ることの意義を力説する。
「日本人GKが海外に出ていくのは、決して簡単ではありません。自分自身が一番身をもって体感してきました。ただ、難しいからこそ行く意味があるし、チャレンジする価値があると思っています」
国内で一定の評価と地位を確立した選手であっても、「海外に行けば言葉も喋れない、アジアから来た『ちょっと上手いキーパー』の一人に過ぎなくなります。それまで培ってきたプライドを一度リセットされるような環境に置かれる。でも、キーパーという責任重大なポジションだからこそ、若い選手も含めて一度はそういう過酷な状況を経験した方がいいと思っています」と、一歩外に出れば過去の地位は関係ないと力説する。
権田は今なお自身を高め続け、欧州最高峰の舞台へと視線を向け続けている。昨年ハンガリーのデブレツェンを退団後、シーズン途中で神戸に加入。Jリーグは登録上の関係で出場不可であったがACLなどに出場し、今季はフルでのシーズンに挑む。
「目の前にチャンスがあるなら、今でも行けるなら行きたいと思っています。まだ5大リーグでプレーするという夢を諦めていませんし、そこに挑戦したい気持ちはずっと持っています」
欧州5大リーグでプレーした実績を持つ日本人GKはごく限られており、現在は日本代表GK鈴木彩艶(パルマ→アストン・ビラ)のみ。「5大リーグでプレー経験がある選手は(川島)永嗣さんや鈴木彩艶といった限られた選手だけです。だからこそ、あの舞台に立ったらまた違った景色が見えるはずですし、何を感じられるのかを知りたい。選手のキャリアが終わる最後の瞬間まで、その可能性は泥臭く追い求め続けたいですね」と、常に高みを目指している。
異国の地でゴールキーパーが信頼を勝ち取るためには「止めることです。それにつきます」と、権田の答えは、驚くほどシンプルで本質的だ。
37歳の権田はベテランと呼ばれる年齢になろうとも、チームを勝利に導くセービングを磨き続ける権田修一はどこまでも貪欲に、世界最高峰の舞台を見据えて走り続ける。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)

















