内田コーチから「すべて学びたい」 アジア大会優勝に刺激…唯一の国内組DFも「ここまでできる」

なでしこジャパンの高橋はな【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
なでしこジャパンの高橋はな【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

約半年ぶりに代表復帰のDF高橋はながオンライン取材に応じた

 欧州遠征を行っているなでしこジャパン(日本女子代表)のDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)がオンライン取材に応じ、約半年ぶりとなる代表活動への意気込みや、内田篤人コーチからの学びたいこと、国内組として背負う責任について語った。

 高橋は怪我の影響もあり、狩野倫久監督体制になってからは初めての招集となる。約6か月ぶりの代表復帰となるが、「非常に楽しみな気持ちが大きい」と遠征初日の心境を明かした。

 高橋は、攻守関係なく複数ポジションをこなせる貴重な存在だ。自身のストロングポイントについて「私は“魂”を売りにしている。センターバック、サイドバック、FWのどのポジションで出ても気持ちの面は誰にも負けたくない。対人や空中戦、キックの質で違いを見せたい」と力強く語る。

 最近はサイドバックとしての出場機会も増えてきた高橋にとって、元日本代表のサイドバックの選手であった内田篤人コーチの指導を受けるのは今回が初めてとなり、楽しみにしているという。「攻守において聞きたいことや学べることは山ほどある。聞きたいことがありすぎて、今話し始めたら時間が足りないくらい」と胸を躍らせる。

「守備の面はもちろん、攻撃の場面でも学べることはすべて学びたい。この1週間という限られた時間を本当に価値あるものにしたい」と、笑顔を見せた。近賀ゆかりコーチを含めて、国際経験豊富な元サイドバックから得られる経験は何物にも代え難いものとなりそうだ。

 また、今回の欧州遠征メンバーに選出された23名のなかで、高橋はWEリーグから唯一選出された選手となった。海外組が大半を占める現状に対し、「WEリーグにも本当に素晴らしい選手たちがたくさんいる。先日のアジア競技大会でもWEリーグ中心のメンバーで優勝という結果を残してたくさんの刺激をもらった」という。

 そう前置きしたうえで、「今回は私ひとりという形になったけれど、浦和の代表としても、WEリーグの代表としても、どれだけのプレーができるか見られている。私自身がどこまでできるかで周りからの見られ方も変わってくると思うので、しっかり責任を持って全力を尽くしたい」と力強く口にした。

 欧州クラブへの移籍を選ぶ選手が増えるなか、自身が国内の浦和でプレーし続ける理由についても言及した。

「私は浦和で勝ち続けたいし、浦和から世界に出たい(AFC女子チャンピオンズリーグに出場し、FIFA女子チャンピオンズカップで戦う)という目標がある。そして何より、どこでプレーするか以上に『自分がやるかやらないか』が一番大事。国内でプレーしているからこそここまでできるんだという姿を見せたい」と、浦和とWEリーグへの深い愛着とプライドをのぞかせた。

 26歳の高橋は代表キャップ数48試合出場で、今回のDF陣のなかで最多となる。代表の常連だった熊谷紗希(ウェストハム)や南萌華(ブライトン)がメンバーから外れ、守備陣をまとめる役割も担う。「ピッチ内外で求められていることを最大限発揮できるよう、準備を怠らず臨みたい」と冷静に語る。約8か月後に迫ったブラジル女子ワールドカップに向けて熾烈なメンバー争いのなか、熱い気持ちと強い責任感を胸に、現地時間の9日にハイチ代表と、13日にドイツ代表との2連戦へ挑む。

(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)



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