代表OBが絶賛した「結局はこの3人」 ずば抜けた存在感を放った26歳…森保Jの「軸になっていく」

【専門家の目|太田宏介】瀬古、佐野、上田の3人を絶賛した
日本代表は10月5日、国立競技場で行われるキリンカップサッカー2026の決勝でニュージーランド代表と対戦し2-1で勝利した。日本は今代表活動で4試合を行ったなか、代表OBの太田宏介氏が評価を上げた選手を3選手挙げた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【注目】海外挑戦するには10代が最適 本場のサッカー&英語を学べる「帝京ロンドン学園」の魅力
◇ ◇ ◇
「この4試合での活躍はちょっとずば抜けていましたね」
太田氏がこう舌を巻いたのは26歳のDF瀬古歩夢だ。瀬古は今シリーズで代表での地位を確かなものにした。日本はニュージーランド戦で4バックをスタートから採用。前半ボールを持ち主導権を握り、シュートまでは行くもなかなか決定機らしい決定機は作れなかった。
「鎌田選手が結構間の位置を取っていて、なかなか組み立てづらくて。そこに(パスを)入れられるのって、もう瀬古選手ぐらいしかいなかった。今日瀬古選手がいなかったら、もっと手詰まっていた感はあるんだろうなっていうのは正直思いました」
今回のシリーズで最大の存在感を放った瀬古。安定した守備はもちろんのこと、太田氏が「配球のセンスというか、入れるタイミング、入れる場所が素晴らしかった」と評価するように、ビルドアップの起爆剤としても異彩を放った。昨季所属するフランス1部ル・アーヴルではボランチも経験したことで、受け手と出し手の両方の気持ちがわかるのが大きいと太田氏は解説する。
「安定感がすごい。その逞しさとあとはやっぱり配球のセンス。ル・アーヴルでプレーしているのがもったいないくらいで、さらに上にいけるっていうのは感じましたね」
このシリーズで「瀬古選手が一番評価を上げましたね」と4試合通じてのMVPに指名し、「怪我人が多い中で瀬古選手のこのパフォーマンスは、森保監督にとっても非常に大きいと思いますし、アジアカップでも中心になってくんじゃないかなっていうのを見せてくれました。序列上げてきそうですね」と、今後の代表で守備の要として君臨すると注目する。
さらに圧倒的な存在感を見せ、瀬古とともに中央のラインで評価を確立したのが、佐野海舟と上田綺世だ。中盤でフィルター役を果たした佐野について、太田氏は「今日の守備範囲も凄かったですね。センターバックの前で全部佐野選手が掃除してくれる。存在感がものすごくでかい」と全幅の信頼を寄せる。相手のカウンターの芽を摘む広大な守備範囲に加え、味方を活かす柔軟さで、チームに絶大な安定感をもたらした。
前線で奮闘した上田綺世。体の厚みとフィジカルの強さをさらに増したストライカーは、引いた相手に対しても圧倒的なポストプレーで起点となり続けた。「上田選手もやばいですね。日に日に、代表に来るたびに成長している。しかも特にこの1年、目まぐるしい活躍してるじゃないですか。そういう自信というか、妙に落ち着いてるし、ちょっと凄みが増してきた」と太田氏が語る通り、攻撃陣の絶対的軸としての地位を揺るぎないものにしている。
太田氏が「結局はこの3人」と名を挙げたように、瀬古・佐野・上田の「中央のラインの選手が軸になっていく」と期待を寄せ、このホットラインは今後の森保ジャパンにおいて外せない強固な骨格となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

















