日本代表に必要な戦力「極端にいない」 4バック採用で苦戦も…代表OBが推す20歳逸材「めっちゃ良い」

アジア大会に出場した小杉啓太【写真:徳原隆元】
アジア大会に出場した小杉啓太【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】国立競技場で日本代表とニュージーランドが対戦

 日本代表は10月5日、キリンカップサッカー2026の決勝でニュージーランド代表と対戦し2-1で勝利した。この試合で日本代表はスタートから可変を組み込んだ4バックで臨んだなかで、代表OBの太田宏介氏が「やはり既存のメンバーでは3バックの方がいいと思います」と語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 苦戦も未来につながる試合となった。この試合、日本代表はスタートから4バックを採用。前半ボールを持ち主導権を握り、シュートまでは行くもなかなか決定機らしい決定機は作れず。それでも前半28分にクロスのこぼれ球をエースのFW上田綺世が蹴り込み先制に成功した。しかしその4分後にパスミスからカウンターを受けて同点に追い付き折り返した。

 前半は先制し、ボールを保持していたものの、攻めあぐねる展開が続き「今の既存の選手を見ると、やっぱり3バックが一番ハマるかなと思いますね」と3バックを推奨しつつ、「それをトライしながらの今回このキリンカップだったと思うんで、うまく既存のメンバーと新戦力をいい形でトライできたと思う」と、ある程度の手応えがあったと言及している。

 日本が4バックで試合に入るのは約2年半ぶりで、新たな可能性を探る一戦となった。そんななかで太田氏は「純正サイドバックの不在」と「適性」の問題を指摘した。

「今の人選を見ると、どうしてもSBには無難なプレー選択の選手が多く、アジアの相手とか、格下のレベルの相手になってくると、ちょっとまた違ったオプションというか、特徴を持った選手が欲しいですよね」

 どうしてもアジアでは日本がボールを持ち、相手のブロックをどう崩すかの構図になりやすい。そこで一芸などを持った選手が必要だとし、「特に純左SBは極端にいないですよね」と話す。

「国内リーグを見てもバリバリ存在感を放っている選手って、まだ居ないと思う」と現状を分析しつつ、新たな戦力として太田氏が期待を寄せたのが、ドイツ1部フランクフルトで成長を続ける若き才能、DF小杉啓太だ。

「小杉選手とかめっちゃ良いと思いますけどね。純正のサイドバックが居ないですから。今はクラブで活躍していますし、アンダーの日本代表で大岩監督ともやっていますからね」

 現在20歳の小杉は湘南ベルマーレの下部組織からそのまま欧州へ渡り、スウェーデンで研鑽を積むと、昨季冬にフランクフルトへとステップアップを果たした。しかしシーズン途中での加入ということもあり、昨季は出番になかなか恵まれなかった。それでも今季は監督が変わり状況が一変。開幕戦にスタメン起用されると、今季はここまで全リーグ戦で左サイドを任せられている。

 日本は来月にシンガポールでブラジル代表、パラグアイ代表との試合を控え、さらに来年1月には森保ジャパン集大成となるアジアカップに臨むなかで、4バックでオプションを増やし、どう大岩監督に引き継ぐのか。新たな戦術にも注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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