アジア大会優勝→異例の”中0日”で出場 強行スケジュールは「本当にギリギリまで分からなかった」

アジア競技大会に出場した浦和レディースの榊原琴乃【写真:徳原隆元】
アジア競技大会に出場した浦和レディースの榊原琴乃【写真:徳原隆元】

浦和レディースのMF榊原琴乃が試合に出場

 三菱重工浦和レッズレディースのMF榊原琴乃は、10月3日のWEリーグクラシエカップの日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦に途中出場した。アジア競技大会のメンバーに選ばれ、前日に決勝戦を終えたチームから「中0日」での出場になった。

 ゲームは浦和が前半にゴールラッシュを見せ、MF大西若菜やFWサンシャイン・フォンテスのファインゴールもあり4得点。一方のベレーザも2得点を奪い、点の取り合いになった。後半はベレーザが押し込む展開になり浦和は守備の時間が長くなったが、後半25分に榊原が交代で投入された。榊原はゴール前のチャンスに絡む場面も作り、浦和はそのまま4-2で勝利している。

 前日にはなでしこジャパン(日本女子代表)が北朝鮮代表とアジア大会の3連覇を懸けた決勝戦に臨んでいた。出場機会こそなかったものの、PK戦までもつれ込む激闘を終えて表彰式や取材対応が終わったころには、日付が変わっていた。そこからホテルに戻って食事という状況で、この日の朝にミーティングを終え、新幹線で帰京。東京駅に到着したのは10時30分ごろだったという。その強行スケジュールの中でも、GK福田史織と榊原がベレーザ戦のベンチに入った。

 試合前にはDF後藤若葉も含め、浦和から選出された3選手による優勝報告セレモニーも行われた。榊原は「代表で感じてきたことは、自分自身も少なからずあって、それをなるべく早く、いい形でチームに還元できればと思っていました」として、「メンバー入りするかしないかも、本当にギリギリまで分からなかったんですけど、ずっと全力でやろうという気持ちでいました」と、2日連続での公式戦に臨んだ。

 浦和の堀孝史監督は「昨日の試合が終わった後、そして今日の朝という形でコミュニケーションを取りました。昨日は出場がなかったことと、これまでの出場時間などを見た中で、今日のメンバーに入ってもらうことを決めました」と、その決断の背景を語った。

 昨季はWEリーグのベストイレブンに選出され、ドリブルなどテクニカルなプレーが期待されての代表入りだった。それだけに「準決勝、決勝の韓国、北朝鮮というアジアのトップの相手との試合は見ているだけで、自分が体感することはできなかったので。そこは本当に自分の実力不足です」という厳しさも味わった。それだけに「チャンスは(狩野倫久)監督からもらっていたので、やれたのにやれなかったという悔しさがあります」と、表情にもその思いを浮かべていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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