優勝した唯一の大学生「これからも通用する」 充実の3週間…監督も絶賛「本当にたくましい」

唯一の大学生として参戦した大箸桜子
なでしこジャパン(日本女子代表)で唯一の大学生が、決勝の舞台で初スタメンに抜擢され金メダル獲得に貢献した。アジア競技大会は10月2日に静岡県のエコパスタジアムで決勝戦が行われ、北朝鮮女子代表を相手に2-2の同点からPK戦の末に勝利。DF大箸桜子は「自分が相手の攻撃を止め、チームを勝たせようという思いで臨みました」と、その思いを語った。
準決勝までの5試合を26得点無失点と圧倒的なスコアで勝ち上がった日本に立ちはだかったのが、アジア最強のライバル北朝鮮だった。そのメンバー表には、ここまで4試合の途中出場こそあるものの初スタメンとなる大箸の名前があった。狩野倫久監督は、その起用の意図について「対人能力が高く、コンタクトにも非常に強い選手です」と、フィジカルの強さを持つ相手に対して互角に渡り合うことを期待していたことを明かした。
実際に前半から北朝鮮の攻撃陣は力強いプレーを連発したが、ひるむことなく立ち向かった。2失点こそしたものの、指揮官は「相手のロングフィードや長いボールに対しても、しっかりとヘディングで競っていました。本当にたくましいプレーだったと思います。タイトルの懸かった試合で、緊張もあったと思います。それでも、メンタル面も含めてしっかり準備してくれました」と、そのプレーぶりを称賛していた。
自身もまた、この抜擢に対して「それまでは途中出場が多く、自分がチームを勝たせているという感覚ではなく、みんなにここまで連れてきてもらったという気持ちでした。だから今日は、自分が相手の攻撃を止め、チームを勝たせようという思いで臨みました」という強い思いがあったことを語った。
東洋大に在学中の大箸は、WEリーグではASエルフェン埼玉に2027年の加入が内定している。特別指定登録選手として昨季はリーグ8試合、今季もリーグ2試合に出場している。また、2025年にはAFC女子チャンピオンズリーグ2025-26の予選ステージに出場するライオン・シティ・セイラーズFC(シンガポール)に期限付き移籍し、本戦出場に貢献した経歴も持つ。そうした点では海外経験まで持つ選手だが、他の全選手がすでにWEリーグや海外クラブと契約している選手の中、大学生として唯一の参加となった。
そうした代表活動について「レベルの高い環境で毎日練習し、精神面でも技術面でも成長できました。本当に、自分のこれからにつながる3週間だったと思います」として、「学ぶことがたくさんありましたし、自分の武器もかなり出せたと思います。その武器をさらに伸ばしていけば、これからも通用すると、あらためて感じることができました」と自信もつけた。165センチの体格もあり、今後の成長次第では海外組も合流する日本の最終ラインにとって興味深い存在になりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)

















