3度の大怪我で「就職しようかと」 挫折乗り越え…辿り着いた日本代表の舞台「やめなくてよかった」

大怪我を乗り越えた生田七彩【写真:徳原隆元】
大怪我を乗り越えた生田七彩【写真:徳原隆元】

今大会で代表デビューを果たしたFW生田七彩

 アジア競技大会の女子サッカーで3連覇を達成した日本女子代表(なでしこジャパン)。10月2日に静岡県のエコパスタジアムで行われた決勝戦で、北朝鮮と2-2の激闘を演じた末、PK戦を制して優勝した。後半18分から決勝のピッチに立ったFW生田七彩(ちふれASエルフェン埼玉)が、試合後のミックスゾーンで優勝の喜びや苦難の過去について話した。

 今大会でなでしこデビューを果たし、期間中の9月24日に23歳の誕生日を迎えた生田。9月21日の香港戦で代表デビューを果たすと、即ゴールを決めた。決勝では途中出場から優勝に貢献したが、開口一番に口にしたのは「一番はこの結果は嬉しいですけど、個人としては全然納得のいくプレーができなかった」という悔しさ。「この素晴らしい経験を無駄にしないように、自チームに帰っても頑張りたい」と更なる成長を誓った。

 これまで3度に及ぶ前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越えて辿り着いた舞台だった。「本当に1年前はサッカーもやめようと思って、就職しようと思っていたんです」。苦しんだ過去の自分への報いの場にもなった。

「でも、こうやってサッカーが好きで続けていくうちに代表に呼んでもらえて。本当に続けてよかったなの一言です。やめなくてよかった」

 アジアと敵対し、自身の武器であるスピードには手応えを得つつも、駆け引きなどの課題を感じた。内田篤人コーチの言葉にも刺激を受けた。試合後に選手1人ひとりと1対1で動画を見ながらフィードバックを受け、「良さを活かすためにもっとこう動くといい」と細かな指導が成長を加速していく機会にもなった。

 世界のトップを知る元日本代表ならではの視点も大きな学びとなった。「サイドバック目線で『自分だったらこういう選手が嫌だよ』と教えてもらえるので、すごく説得力がありました」。一度はサッカーを続けることを諦めかけたが、辿り着いた代表の舞台。この大会を今後の飛躍のきっかけにしていく。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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