28歳日本人に託された背番号「10」 日本の名作キャラと並べて紹介…高まる欧州古豪の期待

バリャドリードに移籍が決定した伊藤涼太郎【写真:Belga Image/アフロ】
バリャドリードに移籍が決定した伊藤涼太郎【写真:Belga Image/アフロ】

スペイン2部バリャドリード入りが決まった伊藤涼太郎

 スペイン2部バリャドリードへ加入したMF伊藤涼太郎の背番号が「10」に決まった。クラブ公式SNSでは、キャプテン翼の画像を並べて紹介。スペインを含む欧州で根強い人気を誇っている日本発のサッカー漫画になぞらえるほど、期待の高さがうかがえる。

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 伊藤は昨季限りでベルギー1部シント=トロイデンVVを退団し、新シーズンに向け新天地を模索したが難航した。その中でイングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のブラックバーンへの入団に近づいたが、メディカルチェックの結果で契約が見送られたとされた。その後、バリャドリードへの加入が決まった。

 エースナンバーを託したクラブの公式SNSでは、伊藤の写真とスペインでは「オリベル・イ・ベンジ」の表題で知られるキャプテン翼の主人公である大空翼の画像を並べた。原作での翼君は日本で中学生までプレーし、その後のブラジルの名門サンパウロへ加入。その後、スペインの名門バルセロナへ加入した。それを受け、作者の高橋洋一さんがバルセロナへ招待され、2004年に記念の公式入団セレモニーが催されたほどだ。まあ、2016年にも高橋さんはバルセロナのゲームで本拠地カンプ・ノウへ招待されている。

 また、この際にライバルクラブであるレアル・マドリードの幹部からは、作者の高橋さんに「なぜ私たちのクラブではなくバルセロナなんだ」と、苦情とも言い難いメッセージが届いたという。

 実際のバルセロナとレアルの「クラシコ」で、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがレアルの4人に囲まれている場面を指し、「まるでキャプテン翼だ」と大手紙が報じるほどだ。

 世界中の名手にもキャプテン翼のファンであることを公言する選手は多く、ヴィッセル神戸でプレーした元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ氏は「学校に行く前にお母さんがテレビをつけてくれて、よく見ていたのを覚えています」と話し、プレーを真似しようと試みていたと日本で参加したイベントの際に話していた。

 また、翼君になぞらえることも多かった現役時代にバルセロナでプレーした元ブラジル代表ロナウジーニョは、アニメでドリブルするシーンの描写で地平線の向こうからゴールが見えてくることから、「日本ではとんでもなく広いグラウンドでサッカーをしているんだと思っていた」という逸話を披露したことがある。

 イタリアでも人気が高く、“マエストロ”とも称されたMFアンドレア・ピルロは「三杉淳のプレーでオフサイド・トラップを覚えた」と語り、“ファンタジスタ”と呼ばれたFWアレッサンドロ・デル・ピエロは意外にも日向小次郎のファンで、袖をまくるスタイルをマネしていたという。そして、“闘犬”とも呼ばれたMFジェンナーロ・ガットゥーゾの推しは、顔面ブロックで有名な石崎了だった。

 前線でクリエイティブなプレーをするのも魅力の伊藤は、日本とスペインを結ぶ懸け橋でもあり大人気のキャプテン翼になぞらえる大きな期待を受けて入団した。“バリャドリードの大空翼”と言われるほどの活躍を見せることが期待される。

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