異例の事態は「過密日程の犠牲者」 強豪国を襲った主力の大量離脱…トップが痛烈な批判「病んだシステムだ」

欧州強豪で代表からの離脱者多数【写真:ロイター】
欧州強豪で代表からの離脱者多数【写真:ロイター】

欧州強豪国で代表からの離脱者が続出

 UEFAネーションズリーグ(NL)を戦う9・10月シリーズのイングランド代表からMFデクラン・ライス(アーセナル)ら5選手が負傷を理由に離脱した。イングランドのプロサッカー選手協会(PFA)の最高責任者、マヘタ・モランゴ氏は選手が過剰な過密スケジュールの被害者になっていると警鐘を鳴らした。英公共放送「BBC」が報じている。

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 イングランドは9月から10月にかけて行われるNL4試合に向けて当初27選手を招集した。しかし、メンバー発表後にライス、DFティノ・リヴラメント(ニューカッスル)、MFコビー・メイヌー、FWマーカス・ラッシュフォード(ともにマンチェスター・ユナイテッド)、MFコール・パーマー(チェルシー)と5人が負傷を理由に離脱していた。

 こうした事態を受け、モランゴ氏はロンドンで開催されたFIFPro(国際プロサッカー選手会)のサミットで「イングランド代表で5人もの選手がチームから離脱した。選手にとって代表チームに選ばれることは最も誇らしいことであるはずだが、このような状況を目の当たりにすると、サッカー界について何が起きているのか自問自答ざぜるをえない」と選手への負担が蔑ろにされているサッカー界の過密スケジュールの問題に言及した。

「コール・パーマーのような選手を見てほしい。なぜ彼ほどの選手がワールドカップ(W杯)出場を逃したのか。それは過密日程の犠牲者だからであり、間違いなく警鐘を鳴らすべき事態だ。

 彼らはイングランドのために戦うことを望んでいる。国のためにプレーしたいと思っている。しかし、身体には限界がある。生物学上の限界をごまかすことはできないんだ」

 こうした問題はイングランドだけで起きているわけではない。フランス代表ではFWキリアン・エムバペが、ドイツ代表ではFWカイ・ハフェルツが、オランダ代表ではFWブライアン・ブロビーが今回の代表活動中の負傷でチームから離脱した。森保一監督率いる日本代表でも負傷者が相次いでおり、世界中の国が直面する問題といえる。

 モランゴ氏は「これが本当に私たちの望むサッカーなのだろうか?」と問いかけ、「我々に夢を与えてくれる選手がプレーすらできない状況でいいのだろうか。これは非常に深刻な問題だ。ここ数年、我々が目にしているのは票の獲得や権力の維持ばかりに執着する、病んだシステムだ」と商業面を重視して試合数の増加に歯止めがかからないサッカー界の構造に苦言を呈していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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