山田直輝氏が期待する才能「絶対代表に入ると」 共闘で衝撃…森保Jの新戦力へ「世界を代表する中盤に」

第3次森保ジャパンの2戦目は難敵ベネズエラ
森保一監督率いる日本代表は9月28日にキリンチャレンジカップ2026でベネズエラ代表と対戦する。北中米ワールドカップ(W杯)をベスト32で終え、来年1月のアジアカップ優勝に向けての再スタート。広島で行われるベネズエラ戦は、日本テレビ系で生中継される。ピッチ解説を務める元日本代表MF山田直輝氏に新戦力の台頭、そして自身の代表デビュー戦の思い出について話を聞いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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これまでとの違いを明確に感じ取った。山田氏は日本代表を取り巻く基準値の高まりを実感。24日に行われたウルグアイ戦では、南米の強豪を相手に3-1で勝利し、3期目を迎えた森保ジャパンの初陣を白星で飾った。内容では苦戦しながらも、後半アディショナルタイムに2発。課題は露呈したが、FIFAランクを落とさずに勝利で締めた。
「日本代表の意識レベルが一段上がっていると感じて見ていました。ウルグアイという強豪相手であっても『勝たないといけない』という雰囲気を選手たちもファンも感じている。W杯を終えて、選手たちや日本のサッカー界全体の基準が一段上がったように見えました」
ウルグアイ戦では、若手陣が目覚ましい躍動を見せた。23歳のMF松木玖生は初招集ながら右ウイングバックで先発出場。デビュー戦で後半11分にカットインから左足を振り抜き、鮮やかなA代表初ゴールを記録した。さらに後半38分から途中出場した21歳のFW塩貝健人も、後半アディショナルタイムに泥臭く抜け出して代表初ゴールをマークした。10代でA代表に登り詰めた経験を持つ山田氏は、松木や塩貝らが見せたエネルギーに驚嘆。17年前の記憶が蘇った。
「僕が代表に入った時は高校を卒業したばかりぐらいで、憧れの選手たちを前に今の選手みたいなギラギラ感を出せなかった。想定より早い代表入りだったこともあって、どこかギラギラ感が足りなかったんじゃないかと感じていた。特に松木選手のゴールを見た瞬間、僕が本田圭佑さんにアシストしたデビュー戦を思い出しました」
景色が重なった。2009年5月27日に行われた国際親善試合チリ戦。山田氏は右サイドへフリーで走り込んだ本田圭佑へラストパスを供給し、本田の代表初ゴールをアシストした。
「ちょっとコース、場所が似ていたんです。松木選手は迷わず振り抜いていた。僕自身も当時、シュートを打つ選択肢があったんです。だからこそ『もし松木選手だったら打っていたんじゃないか』と思った。当時、ゴールを決めていれば最年少記録だったので『打てば良かったんじゃないか』と久しぶりに思い出しましたね。色々と重なって感慨深くもありました」
この勢いも相まって、チーム全体の緊迫感も高まっている。山田氏は「ただ『いい経験を持ち帰る』だけではなく結果を残すという気迫があるし、元からいた選手も新たにポジションを掴み取るという気持ちが見える」と、3期目に入った森保ジャパンの強みを熱弁。ベネズエラ戦でも、個々が表現するプレーの質だけでなく一体となって底上げするチーム力は見どころだ。
さらに注目の選手として挙げたのは、湘南ベルマーレ時代にチームメイトとして共に戦ったMF田中聡(シャルケ)。今オフにドイツ2部デュッセルドルフから1部シャルケへ移籍し、ブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘル相手に高パフォーマンスを発揮するなど、森保監督からも高い評価を得たボランチだ。山田氏は当時から田中聡の才能を「絶対代表に入ると思っていた」と感じていた。
「今までプレーしてきた選手の中で一番球際が強い。僕も球際強い方なので、普通なら五分五分の戦いで勝てるけれど、田中聡なら7:3でも負けてしまう。さらに、攻撃時には自分で1人かわせる。これから欧州トップレベルを経験して、ロングフィードやパスの精度を高めることで世界レベルに成長してほしい。今の日本代表はボランチのポジション争いが一番厳しい。佐野海舟選手と似ている部分があり、ポテンシャルを持っている。佐野選手に追いつけ追い越せで世界トップの中盤になってほしい」
だからこそ南米ベネズエラとの一戦には中盤にも注目が集まる。これまで日本は公式記録上、1勝3分1敗となっているが、この1勝はベネズエラが出場停止の選手を起用したため、FIFA裁定によって3-0で日本の勝利となったもの。90分で勝ち越したことはない。山田氏は難敵相手に「ベネズエラは南米の中では個の能力でウルグアイほど高くなさそうに見えるけど、南米らしく泥臭く、何をしても勝つという相手。日本がどちらかと言えば苦手とするタイプだからこそ、タフな試合になる」と見立てた。
選手たちの意識が一段上がり、若手の“ギラギラ”がチームを刺激する森保ジャパン。28日のベネズエラ戦も、新たな勢いと真価が問われる楽しみな一戦となるはずだ。
■放送概要
「キリンチャレンジカップ 2026 日本×ベネズエラ」
日本テレビ系 9月28日(月)午後7時〜9時30分(最大10分延長)
全国ネット生中継(※TVerスペシャルライブ配信あり)
<出演者>
ゲスト:権田修一(ヴィッセル神戸)
解説:柿谷曜一朗
実況:中野謙吾(日本テレビ)
サブアナ:川畑一志(日本テレビ)
ピッチ解説:山田直輝
ピッチリポート:伊藤遼(日本テレビ)
(FOOTBALL ZONE編集部)


















