北朝鮮選手から“グーパン”「めちゃくちゃ痛かった」 ピッチで感じた恐怖…因縁の再戦へ「もうやりたくない」

U-21日本代表は北朝鮮と対戦する【写真:徳原隆元&YONHAP NEWS/アフロ】
U-21日本代表は北朝鮮と対戦する【写真:徳原隆元&YONHAP NEWS/アフロ】

前回大会の北朝鮮戦は度重なるラフプレーを受けた

 第20回アジア競技大会に参戦しているU-21日本代表は、グループステージA組を3連勝で堂々の首位突破を果たした。26日に行われる準々決勝の相手は、U-23北朝鮮代表に決定。最新のFIFAランキングでは日本の17位に対し北朝鮮は121位と開きがあるものの、一筋縄ではいかない激闘となることは必至だ。

 北朝鮮とは、中国で開催された前回2023年のアジア大会でも準々決勝で激突した。当時の試合では北朝鮮側の度重なるラフプレーに加え、試合中に日本のスタッフからドリンクのボトルを奪い取る行為などが物議を醸した。

 さらに下の世代の国際大会に目を向けても、両国は因縁を深めている。昨年11月にカタールで開催されたU-17ワールドカップのラウンド16で対戦した際、日本は激闘の末に勝利を収めたが、出場した選手たちが帰国後に明かした裏側は壮絶なものだった。

 MF瀬口大翔(現FCコシツェ)は、試合前のピッチ入場時からすでに緊迫した空気に包まれていたと証言する。

「入場前から喧嘩が始まりそうでした。『おい』みたいに言われて。ハイタッチしたときもグーパンチみたいな感じで来たので、すごく怖かったです。自分たちはパーで対応していましたけど、みんな痛かったと言っていました」

 DFメンディーサイモン友(流通経済大学柏高校)も、当時の恐怖感をストレートな言葉で振り返っている。

「もう二度とやりたくないですね、北朝鮮戦は。めちゃくちゃ怖かったです。最初の握手からグーパンだったので。普通にハイタッチだと思っていたら、めちゃくちゃ思いっきり殴ってきて、めちゃくちゃ痛かったです。何人かビビっていたので、どちらかと言うと自分たちがやりたいサッカーはあまりできなかったです」

 試合は序盤に日本が先制したものの後半に追いつかれ、1-1のまま90分を終了。大会規定によるPK戦(5-4)を制して日本が勝利を掴み取ったが、ピッチ外のプレッシャーやラフプレーに応戦せず、冷静さを保ち続けたことが勝因となった。

 メンディーも「やられてもあまりカッとならずに、自分なりにうまくできたかなと思います」と語り、メンタル面での成長を実感。死闘を乗り越えたチームは結束力を強め、瀬口が「笑い話になっていました。みんなでタッチするときにこうやって(グーパンチ)やっている奴もいました」と語るように、チームワークを深めるきっかけにもなった。

 今回のアジア大会に挑むU-21日本代表にとっても、北朝鮮戦は精神的にも肉体的にも厳しい戦いになることが予想される。しかし、この荒波を乗り越えれば、金メダル獲得に向けて一気に波に乗るはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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