20歳逸材“CB”は「総合力が高い」 25m級ゴラッソ炸裂…マルチな才能に代表OB期待「闘莉王さんのように」

【専門家の目|太田宏介】DF永野修都がキルギス戦で2戦連発のミドル弾
U-21日本代表は9月20日、アジア競技大会の第2戦でキルギス代表と対戦し7-0の大勝を飾った。この試合でチーム2点目となったのが、DF永野修都(FC東京)のロングシュート。約25メートルの距離から放たれた豪快な一撃について、代表OBの太田宏介氏はシュート前の高い技術と“見極める力”を賞賛した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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1点リードで迎えた前半36分、永野がチームをさらに勢いづかせる。日本が相手陣地深くまで攻め込んだなか右サイドからクロスを供給すると、一度は相手に跳ね返されるも、ピッチ中央をするすると上がってきた永野がボールを回収。ワンバウンドしたボールを右足で振り抜き、アウトサイドにかかったボールはGKの手から逃げるように鮮やかにネットを揺らした。
コントロールとスピード、いずれも文句なしのゴラッソ。この一撃について、太田氏は特に“ファーストタッチ”を高く評価した。
「左から相手がチェックしてきたなか、右足インサイドでしっかり面を作ってボールをシュートが打ちやすい右側に置く、瞬時の判断と基本技術の高さを見せました。これがもし少しでも左側にトラップしていたら、相手に入れ替わられてカウンターに遭っていたかもしれません。相手が来る、ボールも浮いているっていうなかで冷静に打ちやすい場所にボールを置けたファーストタッチがこのゴールの全てかな、と」
それだけではない。初戦のホンコン・チャイナ戦(16日)でもゴールを挙げたことを踏まえ、攻撃参加に対するフィーリングの良さも永野の大きな魅力だと太田氏は熱弁する。
「後方からのビルドアップ、配球が素晴らしいのはもちろんですが、『ここチャンスだな』とか『得点が入りそうだな』っていうタイミングを見極める力がすごく良いなと以前から思っていました。なので、今回のようにフィニッシュに絡めていますし、アシストやその一歩前のプレーにも関与できています」
U-21日本代表でCBとしてプレーを続けている永野は、クラブだとボランチをこなすなど守備のユーティリティ性が持ち味。マルチな才能はもちろん魅力だが、あえて主戦場を選ぶとすればどちらか。太田氏は見解をこう語る。
「後ろ(CB)の方が合うと思いますね。特に攻撃的なチームでのDFライン中央がすごく合うのではないかなと。保持の局面でしっかりと楔のパスを刺せたり、ピッチ中央からでも対角にも蹴れたりと総合力がものすごく高い選手なので」
そんな若き逸材DFに太田氏は、「かつて(田中マルクス)闘莉王さんが点を取りまくっていたように、永野なくして今の(U-21日本)代表ないぐらいの存在感を見せてほしい」とエールを送る。3戦連発、そしてホスト国としての優勝へさらなる活躍から目が離せない。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。






















