東京Vの城福監督「私の責任」 J1で唯一の未勝利…課題指摘「両方持っている選手が揃っていない」

東京Vの城福監督【写真:徳原隆元】
東京Vの城福監督【写真:徳原隆元】

東京Vは浦和に1-3で敗戦

 東京ヴェルディは9月19日のJ1第8節で浦和レッズと対戦し、1-3で敗れた。開幕からのリーグ戦未勝利が8試合となった試合後、城福浩監督は試合の流れを決めてしまった前半32分までの2失点について「私の責任」と厳しい表情を見せた。

 東京Vは前節終了時でリーグワーストの3得点と攻撃力に課題を抱える中でのスタートになったが、序盤は東京Vが浦和陣内に押し込む場面が多い展開になった。

 しかし前半24分、東京Vは自陣左サイドでボールを持ったMF溝口修平がバックパスをそのまま相手FW金子拓郎に渡してしまう。金子は中央にボールを流し込むと走り込んだMFマテウス・サヴィオが頭で流し込んだ。東京Vにとって痛恨のミスから浦和に先制点が生まれた。前半32分にはゴール正面やや左サイドでフリーキックを与えると、サヴィオがジャンプする壁の下を抜けるシュートを決めた。その後、前半終了間際にも失点し、後半はシステムを変えて1点を返すも1-3での敗戦になった。

 城福監督は試合後に「自陣でボールを持っている状況でのプレーの選択。スリッピーなグラウンドでのフリーキックに対して、誰がキッカーなのか、壁の下をどのように隠すのかということも含め、もう一段高いレベルで準備しなければいけませんでした。それを選手たちにさせ切れなかった、私の責任だと思います」と振り返り、「前半で0-3になれば、勝負は非常に厳しくなります。後半に様相が変わったと果たして言えるのかということについても、それほど楽観的には考えていません」と、厳しい表情のまま話した。

 主将のMF森田晃樹が負傷離脱中という苦しさもある中、厳しいゲームが続く。公式記録では90分間で19個のファウルが記録されたように、我慢しきれない部分も垣間見えた。指揮官は「インテンシティとクオリティです。高いレベルで言えば、インテンシティも含めてクオリティだと思います。それを発揮しながらプレーの質を保つことが、トータルでのクオリティだと思います」としたうえで、課題をこう説明している。

「インテンシティがあればクオリティが少し足りず、クオリティがあればインテンシティが足りない。そこが伸びしろですし、このチームが若さを克服するために取り組まなければいけない部分です。その両方を持っている選手が、なかなか揃っていません。我々スタッフも、時間のかかる戦いだと以前から話しています。それはJ1に上がってから、ずっと続けている戦いです。その中で、クオリティのある選手がピッチに立てるだけの強度を身に付けること。強度のある選手は、判断や一本のパスを少しでも良くすること。これは地道に取り組んでいくしかありません」

 8試合を終えて勝ち点4と苦しいスタートになった。この後は代表活動による中断期間に入るが、その中で負傷者の復帰や自分たちを見直す良い時間にできるか、シーズン前半戦のポイントになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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