バッジョ、メッシ、ベッカムら名手も失態 記憶に残る“宇宙開発PK”を放ったのは?

キックの名手でさえも時に“宇宙開発”を犯す

 また、衝撃の弾道という意味でインドのデリー・ディナモス時代の元フランス代表MFフローラン・マルダと、ライプツィヒのジョナタン・ソリアーノが取り上げられている。いずれも、PKスポットから放ったキックは斜め45度よりも大きな角度で飛ぶような衝撃の“宇宙開発”ぶりで、スタンドへの「大ホームラン」となった。

 日本代表選手では、2004年のアジアカップのヨルダン戦でPK戦にもつれ込んだ際に、MF中村俊輔とMF三都主アレサンドロがベッカムと同じようにピッチに足を取られてクロスバーのはるか上に打ち上げた。その際には主将のDF宮本恒靖による主審への進言でPKを行うゴールが変更。GK川口能活のファインセーブもあり、逆転勝利を収めたことがあった。今回の特集には取り上げられていないが、日本のサッカーファンにはPK戦中の顛末を含めて記憶に残る一戦になっている。

 世界的なキックの名手でも、時にやってしまう“宇宙開発”。当の本人たちは記憶から消し去りたい瞬間だろうが、サッカーファンの間で語り草になってしまうのは、なんとも皮肉なものだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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