16歳新星が衝撃の3得点関与 17歳逸材、劇的V弾ルーキーも…J開幕節で輝いた8人の「ニューカマー」

16歳、17歳の逸材が躍動【写真:徳原隆元】
16歳、17歳の逸材が躍動【写真:徳原隆元】

開幕戦で輝いた8人の若手に注目

 2026-27シーズンのJリーグが開幕した。秋春制への移行によって初めて迎えた「8月開幕」は、各カテゴリーで新たな顔ぶれが存在感を示す週末にもなった。

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 特に強烈だったのが、横浜F・マリノスの16歳・三井寺眞だ。今季から新天地に加わった選手、あるいは百年構想リーグからプロキャリアをスタートさせたルーキーにも、開幕節から大きな可能性を感じさせた若者は少なくない。26-27シーズンの開幕節でインパクトを残した「若きニューカマー」8人をピックアップする。

三井寺眞(横浜F・マリノス)
 2009年4月2日生まれの16歳は、MUFGスタジアム(国立競技場)で行われた鹿島アントラーズ戦に左サイドで先発。16歳4か月5日での開幕スタメンはJ1史上最年少となった。前半7分には近藤友喜の右クロスに左足で合わせてJ1初ゴール。その後も2得点に絡み、横浜FMが奪った3ゴールすべてに関与した。試合は3-4で逆転負けを喫したが、6万人を超える観客の前で、16歳とは思えない技術と勝負強さを見せつけた。

笹修大(浦和レッズ)
 札幌大谷高校からFC今治入りし、2025シーズンのJ2百年構想リーグで経験を積んだ2006年生まれのMF。今夏に浦和へ完全移籍すると、ガンバ大阪との開幕戦で3ハーフの一角としていきなり先発した。前半22分にマテウス・サヴィオが退場した後は、数的不利の中でも粘り強く中盤をカバー。浦和が一時逆転する流れにつなげた。最終的には3-4で敗れたものの、今治から浦和という大きなステップアップにも臆することなく、新天地で存在感を示した。

佐藤瑠星(モンテディオ山形)
 浦和から育成型期限付き移籍で山形へ加入した2003年生まれのGK。筑波大出身で190センチのサイズを誇り、浦和では公式戦出場がなかったが、横内昭展監督率いる山形では開幕からゴールマウスを任された。栃木シティ戦では相手の決定機を阻止するビッグセーブを見せるなど、2-0の完封勝利に貢献。クラブが勝利試合で選出する「PLAYER OF THE DAY」にも選ばれた。新天地で実戦経験を積みながら、さらなる成長が期待される。

溝口修平(東京ヴェルディ)
 鹿島アントラーズから期限付き移籍した2004年生まれの左サイドバック。鹿島では継続的な出場機会を得られなかったが、新天地で迎えた川崎フロンターレとの開幕戦でいきなり結果を残した。後半開始早々に先制ゴールを奪い、これが自身のプロ初得点。試合は後半アディショナルタイムに追いつかれて1-1に終わったものの、加入直後からヴェルディの左サイドで存在感を示した。

佐々木輝大(ヴァンラーレ八戸)
 水戸ホーリーホックから期限付き移籍で八戸に加わった2003年生まれ、187センチのセンターバック。J2初挑戦となるクラブで開幕スタメンをつかみ、カターレ富山戦では3バックの中央を任された。八戸は佐藤祐太の2ゴールで2-0と勝利し、記念すべきJ2初戦を白星で飾った。その中で佐々木も最終ラインの中央で相手を無得点に抑え、新天地で上々のスタートを切った。

永井大士(栃木SC)
 桐蔭横浜大学から2026年に加入した2004年生まれの大卒ルーキー。百年構想リーグでは18試合3得点を記録し、その経験を26-27シーズンの開幕戦でも結果につなげた。ツエーゲン金沢戦に先発すると、2-2で迎えた後半アディショナルタイムに右足で劇的な決勝ゴール。3-2の逆転勝利を呼び込んだ。J2昇格を狙う栃木SCで、プロ1年目から重要な戦力になりつつある。

北原槙(藤枝MYFC)
 FC東京から育成型期限付き移籍で藤枝に加わった2009年生まれの17歳。すでにFC東京でJ1を経験しているが、より多くの実戦機会を求めて新天地を選んだ。ベガルタ仙台との開幕戦ではいきなり先発すると、左CKから鈴木翔太の先制ゴールをアシスト。藤枝は昇格候補の仙台を2-0で破った。三井寺と同じ2009年生まれの逸材が、J2の舞台で飛躍への一歩を踏み出している。

横山夢樹(セレッソ大阪)
 百年構想リーグ終盤での活躍を考えれば「ニューカマー」というイメージはないかもしれないが、正式にはJ1初挑戦という立場で、開幕戦からインパクトを残したことは注目に値する。ロス五輪世代の横山は帝京高からFC今治に加入し、J3、J2とカテゴリーを上げながら評価を高め、2026年にセレッソへ移籍。ハーフシーズンで新天地にフィットすると、ファジアーノ岡山との開幕戦では1-1の前半24分に勝ち越しゴールを決め、2-1の勝利に導いた。個の突破力を武器とするが、フィニッシュにも磨きをかけており、今シーズンもっとも飛躍が期待されるタレントの一人であることは間違いない。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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